【恋愛時計 第10話「脩平」】- 弦之介(女性用風俗amen)東京/性感マッサージ

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  • 恋愛時計 第10話「脩平」
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    第10話 脩平

    「ちょっとー、また私のプリン食べたでしょー!!」

    紗弥は怒っていた。

    大学から帰ってきたら食べようと楽しみにしていたプリンが脩平に食べられていたのだ。

    「え?あれお姉ちゃんのだったの、ごめん!」

    「はいはい、あんたの演技はもう飽きた。あとで買っといてよ!」

    「ふぇーい」


    紗弥が生まれて2年後、脩平が生まれた。


    2回目の妊娠は祥子も和夫も少しだけ余裕があった。ただ2歳の紗弥がいるため、どうしても祥子の負担も増える。夜泣きの時に疲れて起きれないことがある自分を和夫は申し訳なく思ったが、祥子は頑張った。というより頑張るしかなかった。


    二人とも寝不足になりながら迎えた妊娠9ヵ月目のある朝、祥子が起きて言った。


    「破水したみたい」

    「え!」

    と言って布団をめくる和夫の目に飛び込んできたのは薄赤に広がったシミだった。

    大急ぎで病院に電話、紗弥を連れてすぐに向かった。

    車の中で和夫は大丈夫だよと祥子を落ち着かせようとしたが、祥子は心ここにあらずのような状態だった。


    病院の先生の診断は切迫早産。もしかしたら産んだ方がいいかもしれないから入院になるとのこと。

    「大丈夫なんですよね?」

    和夫をそれが聞きたかった。安心したかった。


    「少し出産が早まりますが他に感染症などがなければ大丈夫ですよ」

    和夫は胸をなでおろした。


    それからまる3日間、和夫は紗弥を祥子の両親に預け、四六時中見守っていた。つらそうで出来ることなら代わってあげたかった。


    紗弥の時も今回も出産に立ち会った和夫は二人が生まれてきた時男泣きした。

    祥子は紗弥の時は泣かなかったが今回は大泣きしていた。表には出すことはなかったが本当はとても不安だったのだ。

    ホッとして慈悲に満ちた顔で脩平を抱く祥子がとても眩しく、とても強く見えた。




    ============

    この物語は以前ポストした内容が元になっています。



    結婚して家庭に入った時

    無意識に止めてしまった



    恋愛時計



    再び動かしたのが

    女風だとするなら



    電池を入れ換えた

    若いセラピストと

    恋愛年齢は同世代



    その時だけは

    動き続けてる

    時計を隠して



    臆することなく

    恋をしましょう



    その時あなたは

    自分が思うより

    かわいいんです



    気付いてますか?




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