『山芋の教訓⑦』
恐る恐る聞いた。
「あの・・・、これ、知らない人に売り歩くんですか?」
「そうだけど?」
は?
ちょ、おいおいおーい、全く知らない人に売るんか?まずはその親戚じゃないんか?
「次やってみて」
は?
何?山芋の訪問販売?
はー?なんやそれ。
何でおれがやらんといかんのよ?大体、ほとんどおれが掘ってあんたは何も
「こんばんはー、さっき採れた山芋なんですけど」(笑顔)
「あら、いいわねー。おいくら?」
わ!!!まじか!!!
案の定、味をしめた男は全部おれに売らせた。
っつかさ、結局今日あんた何もしとらんやん!
「全部売れましたねー!」
3000円程度。まー、1500円でもタバコを買えるし贅沢は言うまい。
「ほら」
渡される500円。
は?
おいおい、折半で1500円じゃないの?
いや、むしろおれが2000円でもいいぐらいだわ(考える金額が中学生レベル(*T^T))
「親戚に渡さんといかんから少なくて悪かったわ」
そして直後に衝撃のラスボス的な一言。
『山芋の教訓 最終章』につづく
※どんな一言か想像してみてください。そんなこと言える人がいるんだなとビックリします。
弦之介の写メ日記
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『山芋の教訓⑦』弦之介