『山芋の教訓③』
ありがとうもご馳走さまも言わず男が言った。
「ちょっと揉んでくれんかねー、最近腰がいたくて」
は?
おいおい、何だ何だ何者なんだこの男は!!この男の感覚はなんだ?正気なのか?
「どこがこってますか?」
揉むおれ。
山の中で横になる50代男を金髪長髪の若者が揉みほぐしている。
なんなんそれ。
100年に1回もない光景だと思われる。
満足したのかその男性は立ち上がって言った。
「さ、やるか!」
いや、ある意味ずっとやっとるて。。。
「お!そこ掘ってみな!」
は?
何ファンキーな言い方してんの?あんた指示しかせんの?
「なかなかでかいですよー!」
何故か意欲が出るおれ。
不思議なもので目の前に目標物があると、何よりも達成を求めてしまう。
『山芋の教訓④』につづく
弦之介の写メ日記
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『山芋の教訓③』弦之介