弦之介です。
過去は変えられると思いますか？
■記録と記憶
過去には記録と記憶がありますよね。
写真や映像、文章は記録。破損しなければ変わることはありませんし、事実も変わりません。でも記憶は感情と共にあるので薄れていけば感情も弱まります。
よく言いますよね、別れた人からもらったものや思い出のものは捨てなさいとか、一緒に住んでたなら引っ越しなさいとか。
変わらないもの（記録）を目にする度に記憶が呼び戻されてしまって前に進めないためそう言われるのでしょう。
それは記録と記憶の関係をわかりやすく示しています。
■過去の想像と未来の創造
自分が所持する記録は捨てることが出来ますが記憶は簡単には捨てられませんよね。そして感情が動いた記憶ほど剥がれないものです。
人生の選択は何度もあるし、失敗した記憶もたくさんあるはずです。違う選択をすれば良かったと後悔することもあるでしょう。でももし違う選択をしたとしてもハッピーになる保証なんてどこにもない訳です。過去を想像してるだけなんですよね。
でも未来の選択は創造できます。頭の中だけの過去と違って自分の手で創ることが出来るのです。同じ「ソウゾウ」でも大きな違いです。
■保存すべき記憶
忘れ得ぬ思い出はその人を形作っているうちのひとつであり、素敵な思い出や悔しい思い出がパワーになることもあるでしょう。必要な記憶は記録に残していつでも新鮮に感じられるようにしておきたいものです。
よく嬉しかったLINEやDM、手紙を読み返しますよね？写真も何度も見ると思います。これも記録が記憶と紐付く感情を新鮮に保つという証でしょう。
■「未来を変えると過去が変わる」
関連性のなさそうな過去が実は未来のためにあったんだな、と思うことがあります。
抽象的なので極端に変わった場合の例をあげてみます。
5年前のあなたはデザイナーになりたくてその道を歩み始めましたが、なかなか上手くいかず、パティシエに未来の行き先を変えたとします。そうすると結果的に5年前のあなたは「パティシエになるためにデザイナーの道を進み始めた」ことになると思うんです。5年前にデザイナーになりたいと思わなければパティシエへ向かう未来はなかったかもしれません。
デザイナーとして上手く行かない時期があったとしても、パティシエで成功すればデザイナーでうまく行かなかった過去は今の成功のためにあったんだ、保存すべき記憶だったんだ、とポジティブなものになると思うのです。この時、心の中で過去が変わると思っています。
■今を変えるなら
今（現在）は過去と未来の間のほんの一瞬しか存在しません。なので、今自体を今変えるのは困難です。今を変えるためには未来を少し変えることが必要だと思うのです。
どうすれば？
時間は未来から現在を通して次々と過去になっていきます。これはどうしようもありません。
だから未来を少し変えるために「今始める」のですが、ポイントが二つあると思っています。
感情は時間の制約を越えて逆に動くことが出来ます。そして人との大切な繋がりは未来も生き続けます（関係性の話ではなくあくまでも時間軸の話）。
過去の保存すべき記憶（経験）に基づいて軌道修正しながら必要であれば誰かに背中を押してもらうのです。そうすれば未来を少し変えることが出来るんじゃないかと思います。
少し変わるだけで数年後はそのまま進んだ未来とは大きく変わっているはずです。未来が変われば過去への思いもどんどん変わっていくでしょう。
もちろん、いい方向にいくとは限らないのでその時はまた軌道修正してトライするのみです。
さて、長くなってきたので最後に初めに書いた質問のこたえを一言でいうと。
Q:過去は変えられる？
A:記録や事実は変えられないけど、記憶に紐付く感情が変わることで自分の中の過去が変わる。それは未来を変えた時に実現する。
です。
一言で済むこと何を長々と書いているんだか笑
どんな過去でもそれがあるから未来が創造できる。そしてその未来から次々と現在がやってくる。
皆さんの未来に幸多かれと。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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