こんにちは、アーメン甘々オジピのリクです
その日は友人と15:00に待ち合わせをしていました
前の予定が早く終わった僕は
少し早めの14:00前には現地に着き
暇つぶしに近くの家電量販店を
うろつくことにしたのです
当時から炊飯器を探していた僕は
炊飯器コーナーに立ち寄ってみると
なんと某高級炊飯器の試食会を
14:00から開始すると書いてあるではないですか
友人との待ち合わせは15:00ですし
試食の時間はありそうです
僕も近所のスーパーで
ちょこちょこ試食をしてきましたから
お米の試食なんて使い捨てプラ器のご飯を
ちょっと食べるくらいな事はわかっています
サッと味わって炊飯器を買う参考にして
待ち合わせには余裕を持って間に合う算段です
指定された試食場所に14:00に向かってみると
そこにはなぜか
パイプ椅子が20個ほど並べられていました
あれ?何か想像と違うなと思いつつ
受付で炊飯器のパンフレットを受け取り
パイプ椅子に着席します
目の前のモニターに流れてきたのは
その炊飯器のプロモーション映像でした
いかにこだわりを持って作られたか
炊飯器の素材にはどんな効果があるのか
その炊飯器の魅力をたっぷり伝えてくれます
映像が切り替わり、次に流れてきたのは
そのメーカーのショールームの映像でした
大自然に囲まれたオシャレなそのショールームでは
なんとそのメーカーの調理機器で作った
料理を食べられるレストランがあったり
定期的に料理教室まで開催されているそうです
なんとも素敵なショールームです
次々と変わる爽やかな映像を見ながら
僕が抱いた感情は
「いいから早く米を食わせてくれや」
という物でした
待ち合わせまでの時間もそんなに余裕がありません
映像が終わり、いよいよ食べられると思いきや
司会のお兄さんが
「そろそろ炊き上がる頃です、それまでこちらの…」
などと言い出すではないですか
試食会なのに、食べられる米は(まだ)無い
その事実を知った僕は目の前が真っ暗になりました
この人達は一体何をしているんだろう
そしてその時点で
待ち合わせまであと10分を切っていました
僕は炊飯器の試食会に来て、
炊き上がりと同時に席を立つ不思議な人となり
試食会場を後にしたのでした
時は経ち2024年の5月になりましたが
まだ高級炊飯器のご飯は食べられていません