前回『 ①心臓の手術 』からの続きになりますので、良ければそちらから先にお読みください
目が覚めた時、看護師さんに
『ここどこだか分かる?』
『ここは〇〇区の病院だよ、救急車で運ばれて心臓の手術したんだよ』
と教えてもらいました
意識が戻って最初に思ったことが、
『時計の秒針の音がやたら近くに聞こえる』
でした
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ・・・
『見える範囲に時計なんてどこにもないのに変だな?』
気になったので先生に聞いてると
『それはあなたの心臓から聞こえるんですよ』
と言われました
どうやら自分の心臓に人工の弁(機械弁)というものが入っているので、それが開閉する音との事でした
機械弁について簡単に説明すると、普通の心臓の弁とそんなに違いはありません
電気や電池で動いている訳ではなくて、心臓の動きや血流によって自動的に開閉しているのでもちろん違和感や痛みも一切ありません(`・ω・´)ゞ
今でもカチッ、カチッ、と弁の開閉する音がしますがすっかり慣れました♪
体調が戻ってきてから詳しく説明を聞いたのですが、病名は
『感染性心内膜炎による僧帽弁閉鎖不全症』
というものでした
【 閉鎖不全症の症状 】
まずは息切れです。階段や坂道を上っていて息が切れます。進行すると平らな道でも、服を着替えるだけでも息切れします。これらは心不全の第一歩です
さらに病勢が進むと、夜間発作性呼吸困難を起こします。就寝時に急に呼吸が苦しくなる事態です。また体を横にしただけで息苦しくなり、いつも体を起こしていなければならなくなります。これは「起座呼吸」と言って、肺うっ血が進んだときの特有の症状です。
参考サイト
https://doctorblackjack.net/feature_valvular_heart_disease/
自分の症状に見事に一致していました(・・;)
【 主な原因 】
歯科治療をきっかけに細菌感染することが多いとのことです
症状が出る数日前に、歯の詰め物が取れてしまって歯医者に通っていたのですが、恐らくですがそれが原因だったと思っています
もちろん歯医者さんが悪いとかではなく単純に運が悪かった感じです
少し余裕が出てきてからはリハビリも始まりました
手術直後はベッドから起き上がるだけで吐き気を催してましたが、少しずつ身体を慣らしていき、10日もすると自分でトイレに行ったり廊下を歩けるようになりました
また家族とも面会出来て手術中の様子を聞いたりもしました
両親は手術の様子を少し見ることが出来たようで
母は『もう色んな機械やチューブに繋がれてて、スゴイことになってた』
みたいなことを言ってました(笑)
ちょっと天然な母らしい感想だなって思ったのを覚えています
それから体力も大分戻ってきて、どのくらいで退院出来るかな?と考えていた時に先生から
『検査の結果、原因となった菌の塊が脳の血管を塞いでいて脳出血を起こす可能性がある』
と説明を受けました
【 参考 】
感染性心内膜炎には非常に危険な合併症があります。 菌の塊の一部がはがれ血管に詰まると、塞栓症という病態になります。 特に脳塞栓を合併するようなケースは、感染性心内膜炎において20~40%といわれています
いつ破裂して出血を起こすか分からないので、脳手術が出来る病院に転院してもらいます
と言われました
『えっ、せっかく元気になってきたのにまた手術するの?しかも脳??』
『また手術して、体力が落ちて、そこからリハビリして、いつ普通の生活が出来るんだろう』
気持ちの方も元気になりかけていたので、ショックがとても大きかったです
そして3月上旬に自分の足でタクシーに乗って転院先の病院に向いました
転院先の病院でも検査の連続でしたが、脳の手術自体は問題なく出来るだろう説明を受けました
そして手術日は3月11日に決まりました
今回も長くなりましたが次回完結予定なので、もしよかったらまた見てくださいね!
Jewel Box 透也
月嶋 透也の写メ日記
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No.43 : あれから10年 ②再び手術月嶋 透也