むかしむかしのインドの話しです
むかしインドの王様が盲目の6人の男
を
宮殿に招きました
王様はこの招いた6人の盲目の男たちに
こう言いました
王様
「お前たちは見えていないだろうが
お前たち
の前には今、ゾウと言う生き物がいる」
「お前たち
今からこのゾウを触ってどんな
生き物か当ててみよ」
王様に言われた通りに6人は
ゾウに触れて
どんな生き物かを調べ始めました
王様
「さぁ
お前たちゾウとはどう言う生き物
かを
ひとりずつ申してみよ」
6人はひとりずつ答えます
足を触った者はこう答えました
「王様
ゾウとは木の幹のような生き物です」
しっぽを触った者はこう答えました
「王様
ゾウとはロープのような生き物です」
鼻を触った者はこう答えました
「王様
ゾウとはヘビのような生き物です」
耳を触った者はこう答えました
「王様
ゾウとはうちわのような生き物です」
胴体を触った者はこう答えました
「王様
ゾウとは壁のような生き物です」
牙を触った者はこう答えました
「王様
ゾウとはヤリのような生き物です」
6人の意見はすべてバラバラでした
やがて6人は自分の意見が正しいと
言い争いを始めてしまいました
その様子を見ていた王様がしゃべり出します
王様
「待て待てお前たち!」
「お前たちの意見はすべてあっている」
「お前たちは一部を捉えて意見を
言って
いるだけに過ぎない」
「同じものでも自分がどこをどう解釈する
かで
答えは変わってくる」
「人間はいつも自分の意見が正しいと錯覚
する
それはすべての人間みな同じだ」
「だから自分の意見が正しいと押し付けるの
ではなく
相手の意見にも耳を傾ける事が必要だ」
王様の話しを聞いた6人は納得し仲良く
宮殿を
後にし帰っていきました
盲目の男たちが帰った後
王様の2人の家臣
が王様の所に近づきこう
話しかけてきました
家臣A
「王様
目が見えないのはなんと不便なもの
でございましょう」
「あのように
醜く罵りあってしまうとは」
「ひとつの事に囚われて全体を見れてない
まさに木を見て森を見ずでございますね」
「私のように
すべてが見える人間には
ちゃんと
あのゾウが大きく凶暴な生き物に見えます」
その話しを聞いていた
もうひとりの家臣
が口をはさんできました
家臣B
「なにを言っておる
あなたの目は節穴か」
「あのゾウは確かに大きいが
凶暴な生き物などではない」
「あのゾウは人の言う事を聞くやさしい生き物だ」
家臣A
「なにを言う!
あなたの意見こそ間違っている」
「私が言う事には間違いない!」
王様
「お前たち
もうよい!」
「お前たちはあの盲目の男たちと
違って目
は見えてるかも知れないが
真実を見れて
いないようだな」
「すべてがわかっているつもりで人を
見下し
自分の意見が正しいと押し付ける」
「どれだけ目が見えていて
目の前の
ゾウが見えていようが」
「そのゾウをすべての人が同じように
見て同じように感じる事はない」
「人の見え方
捉え方はそれぞれ
そして
違っていてもいい
すべてがそろう事は
ないのだから」
あなたもこの話しに出てくる
盲目の男たちや
家臣の人たちと
同じになってないでしょうか?
自分の考えが一番
正しいと言う思いこみが
人間関係をダメにしますよ
Jewel Box 九条 悠玖
九条 悠玖の写メ日記
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思い込み九条 悠玖