「ねぇ〜〜
今日は
コストコ
行ってきた?
めっちゃ 混んでた?」
こんにちは、皆さん。
今日は現代文学の謎の一つ、「写メ日記の異常な改行」について考察してみましょう。
風俗業界の方々が書く写メ日記を見たことがありますか?
もしないなら、想像してみてください。
コストコのレシートを縦に引き伸ばしたようなテキストの海。
一言一行、時には一文字一行の芸術的表現。
コストコ・シンドローム
なぜ写メ日記はこのような改行の洪水となるのでしょうか?
これを私は「コストコ・シンドローム」と名付けました。
コストコのレシートが異常に長いように、写メ日記も縦に伸びる傾向があります。
しかし、これは単なる偶然ではなく、深い心理が隠れています。
まず、視覚的効果です。スマホ画面で読む際、一行一言の方が読みやすく感じるのです。
長文のブロックは、「ああ、また長い日記か...」と敬遠されがち。
しかし、小気味よく改行された文章は、「あ、サクッと読めそう」と思わせる魔法があります。
次に、感情の強調効果。
「今日は
すごく
嬉しかった」
この表現、なんだか気持ちが伝わってきませんか?
通常の文章より感情が濃縮されて見えるのです。
これは実は古典的な詩の手法と同じ。
言葉を空間的に配置することで、感情に呼吸を与えているのです。
スマホ文化の産物
この現象は実はスマホ文化の自然な産物です。
親指だけでテキストを入力する際、改行ボタンは「思考の区切り」として機能します。
また、LINEやTwitterなどのSNSに慣れた現代人にとって、改行は句読点よりも身近な記号になっています。
昔の手紙なら「拝啓 春風の候、貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます」と書いていたものが、今では
「こんにちは〜 元気?
私は
元気だよ」
という表現に進化したのです。効率的かつ感情豊かに。
アイデンティティの表明
さらに深読みすれば、この独特の文体は一種のアイデンティティ表明でもあります。
「私はこの業界の一員です」という無言のサインなのです。
文学的伝統と同じく、特定のジャンルには特定の文体があり、それを採用することで仲間意識を示します。
実用的な知恵
最後に、これは実に実用的な知恵でもあります。
ほとんどの写メ日記はスマホで書かれ、スマホで読まれます。
私たちは時に「なぜこんな書き方をするのか」と首をかしげますが、実はそこには理にかなった美学が存在するのかもしれません。
コストコのレシートが長いのには、すべての購入品を記録するという目的があるように、写メ日記の改行の多さにも、読者の心を捉え、感情を伝えるという明確な目的があるのです。
結局のところ、写メ日記の改行は、デジタル時代の新しい文学表現なのかもしれません。シェイクスピアが生きていたら、きっとこう言ったでしょう。
「改行
するか
しないか
それが
問題だ」