第40回『実樹の禁断賞状』
2025年7月9日。
昨今の政治情勢がモロに影響して、熱く語っています。
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居酒屋で男たちが風俗での武勇伝を語りながらゲラゲラ笑っていた。
でかい声で
男たちだけが。
小声で下ネタを呟く男の友達、その口を塞ぎながら「ちょ、女子に聞こえるだろw」とニタニタこちらを見る男の友達。
果たして、あれは“友達”なんだろうか?
テレビで「女が笑えるギリギリの下ネタ」を試す男たち。
それを視聴している男が、女が下品な下ネタに笑えないことを「生物としてつまらないかのように」SNSに書き込む。
その男性がどれだけ“いい人間”だったとしても、
風俗の話をする、その一瞬、その一瞬だけは、まるで"男の方が女よりも世界を広く深く知っているかのような錯覚"に酔い、上から語っているように見える。
不思議と"その時だけ"は、陽キャも陰キャも同じように酔っている。
なぜ?
なぜ男にだけ風俗があるのか?
「コイツ、飲みすぎて彼女いるのに、ついうっかりデリヘル呼んじゃってさ」
「友達が誕生日にソープ奢ってくれて、でもめっちゃハズレだった」
「僕はそういう遊びをしたことがないんだよね(だからすごいでしょ)」
風俗で遊ぶ男。
風俗で遊ぶことで男同士の絆を結ぶ男。
風俗で遊ばないことを、さも“美徳”のように語る男。
別に、彼らは悪人ではない。
普段はむしろいい善良に思える。
ただ、突然、ゲリラ豪雨のように“男だけが風俗で遊ぶ常識”が降る、襲う、こちらの心を腐らせてくる。
男たちだけが風俗で遊ぶ風習が、まるで空気のように社会に漂っていて、
それが“赦されている”
なぜ男にだけ風俗が赦されているのか?
女が男のように下ネタやエロを取り扱えば、それはかなり“強烈な個性”として刻まれる。
それらは生き方やイメージを固定されるほど、“過剰”なものに映る。
特殊な女として冷やかしの目を向けられる。
男のように下ネタを呟いただけで、つま先から頭のてっぺんまでスケベなことしか考えてない女にされる。
居酒屋で男たちが戯れ合う話に合わせて、イメージを勝手にカスタマイズされる。
男の都合のいいように。
女が女と話す下ネタは「グロい」と言われる。
グロテスクな方が、むしろ面白いんじゃないだろうか?
ジャンルがコメディではなくホラーに近くなる。
どうも“男が下ネタのジャッジの主導権を握っている”ように思える。
セックスは2人でするものなのに。
男の下ネタが“グロくない”のは、風俗があるからだろう。
男の下ネタがグロくないのは風俗があるからでしょう。
「遊び」の話として消化されるからでしょう。
そういう背景には無頓着で、考えもしないだろつし、倫理が関係してくれば「男と女は違う」と言って、己を赦し、相手は赦さないでしょう。
それじゃ、愛ではないでしょう。
男は性的に飢えることが“仕方ない”こととして扱われ、
女が性的に飢えることは、まるで“存在そのものの間違い”のように扱われる。
飢えたら死ぬのは、老若男女みな同じ。
男の世界に風俗があることで、
誰かが誰かを愛せなくなる理由が、生まれているかもしれない。
「男にだけ風俗がある」というこの構造に、違和感を抱く人もいると思う。
いまは女性にも風俗がある。
「女風(じょふう)」という文化が存在している。
ただ、女風が“男の風俗”の対義語として、まっすぐに在るかといえば、そうではないように思う。
むしろ、「そうじゃないかもしれない」という感覚の方が強い。
同じような痛みを糧に生きてみたかったのだけど。
だからこそ、この“令和の女風”という文化の起点にあたる
「なぜ男には風俗があって、女にはなかったのか?」
という原点に、何度でも回帰すべきだと思う。
ホモソーシャル的に女風が発展していくことが、果たしてその問いへの“正しいアンサー”なのか?
僕は常々、疑問を持ち続けていたいと思う。
涙降りしきった朝を なんとか 一緒に笑うことはできるのか?
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ねー!
皆さんのXって何が流れてきます?
僕まじで選挙関連のポストか、ちゃんみなにゆるふわギャングのNENEさんがビーフした件ばっかり流れてくるんですけどw
視野を広げなければいけないのはお互い様だよね!
ちゃっかり〈2025年7月5日4時18分〉僕らだよ!
死に急ぐように新しい世界を共有していこう!
君の未来は僕の手の中。
[X]
@miki_mantendo
実樹の写メ日記
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