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実樹の写メ日記

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    実樹
    無題

    第28回『実樹の禁断賞状』



    2025年5月30日。



     



    新年度に入って、はや二ヶ月が過ぎ去ろうとしている。



    早いねぇ。



    春だったねぇ。



    なんてったって春だった☘️



     



    皆様の春はどうでしたか?☺️



     



    "春の季語"には…



    「高校デビュー」や「大学デビュー」



    なんて言葉があります。



    辞書の"共感性羞恥"のページに載ってますね。



     



    中には新しい職場環境を皮切りに



    "新しいキャラクター"に



    チャレンジしてる人もいたんじゃないですか?



     



    知ってました?



    この世で1番カッコいいキャラクターは…



    『天才肌の不思議系』



    なんですよ。



     



    常人とはかけ離れた感性を持っているが故に、



    ついついズレたことを言ってしまう。



     



    "あのちゃん"とか"藤井風"



    とかあの感じ。



     



    憧れますよね。



     



    ____もうええでしょ。



     



    楽になろう。



    表彰状という名の『引導』をお渡します。



     



    ーーー



     



    表彰状「この世で1番カッコいい、『天才肌の不思議系』と思われたくてやってきたが、いよいよ限界を感じている人へ」



     



    あなたはこの春、決意しました。



     



    “無難”なんて埋没、“素直”なんて敗北。



     



    目指すは、唯一無二の



    『天才不思議レディー』



    藤子・F・不二雄もビックリの常人を超越した風の女になると。



     



    まずは挨拶代わりのこの一言。



     



    「この部屋…なんか、不気味じゃないですか?」



    霊感勝法は定番中の定番。



    シックスセンスでアピールする只者じゃない感。



    綺麗に決まれば今後、早退しやすくなる。



     



    口癖はこれ。



    「今の、デジャヴ…」



    一日に三回は言う。



    なんかあったらすぐ言う。



    モニタリングのロケがやってきた時にも言った。



    実際に前にも来たことがあったらしい。



    すっかり忘れていた。



     



    好きな食べ物と聞かれ、



    咄嗟に「クスクス」と答える。



    昨日、テレビで見た"アフリカの主食"。



    「美味しいの?」と聞かれて「はい」と答える。



    すると、同僚のエリコがアフリカに行ったことがあるらしく「私も好き!山羊のシチューと食べたけど美味しかった!」とか言い出した。



    あれ、シチューと食うんか。



    慌てた私は、その日の夜に、京急線に乗って、聞いたこともないような駅で降りて、クスクスを食べた。



    口の水分全部持ってかれるヤツだった。



    覚悟が違う。



    私はこの環境で「天才肌不思議ちゃん」を勝ち取るんや。



    黙ってても周りに気を遣わせるんや。



     



    好きな映画を聞かれたら「魔女の宅急便です」と答える。



    必ず「へー!ジブリいいよね!」とか「俺も好き!」とか盛り上がる。



    一見、定番な解答に見える。



    しかし、この一言をつければ、この回答は一級品の「不思議ちゃん回答」になる。



     



    「実写のほうなんですけど…」



     



    大概の人は、実写版の魔女宅を観ていない。



    まるで魔法にかかったように周囲は困惑する。



    「ニシンのパイを焼いたことがある」も欠かさない。



    盤石。



     



    職場にゴキブリが現れれば「かわいい♡」と囁く。



    「人類の大先輩なので…」という視点の変化球を投げる。



    もし、私の家にGが出たら発狂しているだろう。



    これぞプロの天才肌、我ながら誇らしい。



     



    “ちいかわ”の話題になれば「知らない」と宣言する。



    並の不思議ちゃんはむしろ"ちぃかわ"好きでしょ。



    そこと差をつける。



    「名前が無いなんて…可哀想」などと哲学っぽいことを呟く。



    どのくらい小さいのかを気にする。



    子供の頃にサボテンの陰に隠れてる"ちぃかわ"を見たことがあるかも知れないと追い討ち。



     



    『お土産・お菓子配り』は腕の見せどころだ。



    私は必ず配るものを決めている。



    "スルメ"だ。



    スルメが好きな女、これで通す。



    しかし、これには問題がある。



    私の想像以上に『ご当地乾きもの』は存在する。



    お返しにもらうことが増える。



    減量中のボクサーみたいな食生活。



    口が渇く。



    天才肌の不思議ちゃんをやるには、口の水分をすべて持ってかれる覚悟が必要だ。



     



    調子のいい時は「自分の名前がわからなくなる」振る舞いをする。



    誤算だったのは、心配した上司から、小学生の体育の時間のように「ゼッケンをつけるように指示された」こと。



    やりすぎたと後悔。



     



    そんな日々の終盤に…



    ついに現れたのです。



    “本物”の天才肌。



    "ガチモン"の不思議ちゃん。



     



    さらに懐かれてしまったんです…。



     



    「利き腕じゃない方の脇毛だけ生やしたくなるじゃないですか〜」



     



    あなたは笑いましたね。



    (うわ、すげぇ)と。



    (本物は、理解できん)と。



     



    …そう、それはあなたが、



    “不思議ちゃんをやるの"



    を限界だと悟った瞬間でした。



     



    でも、もうやめ方がわからない。



    今さら「キャラでした」なんて言えない。



     



    だからあなたは霊媒師を呼びます。



    お祓いをして、



    “憑き物が取れた人=常人”



    としてリスタートを切るために。



     



    あなたの、その滑稽なまでにまっすぐな自己プロデュース精神。



    世界が見て見ぬふりをしても、私はここに賞します。



     



    2025年5月30日



    東京萬天堂・実樹



     



    ーーー



     



    誰かに愛されたいがために、



    ちょっとだけズレた、



    “本当っぽい嘘”を積み重ねる。



    僕はそういう人が大好きです。



     



    僕はね



     



    [X]



    @miki_mantendo