第10回『実樹の禁断賞状』
2025年5月5日。
こどもの日✨
ですが。
本日、表彰するのは大人の中の大人
人間は年齢とともに"知性"を成熟させますが、
同様に"愚かさ"もより成熟させる、
愛すべき矛盾生物です。
令和の人間の恋路に神は介入せず。
神なき倫理、私刑警察で溢れる現代。
赦されぬ過ち、赦すまじと謳う民。
しかし、僕は、せめて僕くらいは、罪と美学の交差点に立ち、
この愛すべき大罪人へ、栄光の賞を捧げます。
ーーー
表彰状「LINEを誤爆したとて強気でいる人へ」
やってしまいましたね。
それはあなたの"アナザーストーリー"の一幕。
“裏アカ的パラレルハート”がいっぱいに詰まった一通のLINE。
「昨日のほうが気持ちよかったかも」
「次いつ会える?」
「彼氏には内緒だけどさ〜」
彼氏や旦那といった、パートナーからすれば…どれもが、ダイナマイト並みの破壊力。
その日、あなたの親指は、運命を左右しました。
トークルームの選択ミス。
それはまるで、ミサイルの発射ボタンを押すかのごとき所業。
修羅場の入り口に足をかけた時、あなたの心拍数は跳ね上がり、指が反射で動きました。
「送信取り消し」
その行動の早さ、まさに恋の特殊部隊。
CIAも驚きのスピードで“証拠隠滅”を図ったあなたは、すぐさま日常に戻る。
まるで、何事もなかったかのように。
しかし、運命は甘くなかった。
来ましたね。
彼氏からの一言。
「今、なんか送った?」
空気が止まり、世界がスローモーションになる。
でも、あなたは。
静かに、笑った。
「え?え、なんか来た?バグじゃね?笑」
「こっちには届いてないけど?ドコモ?」
「てか私のこと疑ってる?え、怖。そういうとこだよ?」
つよい。つよすぎる。
論理ではない。圧だ。空気だ。言い逃げの美学だ。
あなたは、誤爆にすら勝てる女。
きっと彼氏の目が泳いでいる。
“信じたい”と“信じられない”の海で溺れている。
でもあなたはすでに、浮き輪を投げるどころか、イカダの上で日光浴。
優雅にさくらんぼがブッ刺さってる感じのカクテルグラスを手にしてる様なメンタルポーズ。
「ねえ、浮気する女に見える?」
「てか、仮にしてたとしても…あなたに不都合ある?」
ーー黙るしかない彼氏。
鳴らない通知。
完全勝利。
勝ち取った潔白。
賠償のデパコス。
色とりどりの人生模様。
その中での鮮やかに
堂々と咲き誇るあなたの
したたかな美精神に敬意を込め、
ここに賞します。
2025年5月5日
東京萬天堂・実樹
ーーー
人生には、たしかに「やってはいけない誤爆」がある。
でも君は、やってしまった上で、笑って生きている。
それはもう、罪ではなくキャラです☺️
生きてる間
またきっとやらかすだろうけど——
その時はまた、僕が賞を贈ります✨
倫理とは外れた価値観で僕は君の味方でいます(時には敵にもなります)
GW連休も残り1日!
おやすみ満喫したり、おしごと奮起したり、
思い思いの過ごし方で駆け抜けてください
気温差!体調気をつけて!
都合の良い時に風邪ひけよ!
[X]
@miki_mantendo
実樹の写メ日記
-
第10回『実樹の禁断賞状?』実樹