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実樹の写メ日記

  • 第68景『実樹のチ上の星?』
    実樹
    第68景『実樹のチ上の星?』

    第68景『実樹のチ上の星』



     



    2025年2月20日。



     



    人生に一度はこんな質問をされたことがあると思います。



     



    「Sですか?Mですか?」



     



    「S」とは「サディスト」の略。



    「サディスト」は、サディズム的な性格の人間を指す言葉。



    「サディズム」とは他者に痛みを与えて快楽を得る傾向を表す言葉。



     



    「M」とは「マゾヒスト」の略。



    「マゾヒスト」は、マゾヒズム的な性格の人間を指す言葉。



    「マゾヒズム」とは痛みを受けたりすることで快楽を得る傾向を表す言葉。



     



    「サディズム」は18世紀にフランスの貴族であり小説家だった[マルキ・ド・サド]が語源となっており、彼の加虐性がある作品が与える影響が由来となっています。



    「マゾヒズム」も同様に18世紀のオーストリアの貴族であり小説家[ザッヘル=マゾッホ]が語源となっており、彼の被虐的な作品が由来となり生まれた言葉です。



     



    対となって語られることの多いそれぞれの性的趣向ですが『サディズム・マゾヒズムは一対性のものではなく、それぞれに独自性がある』と解釈されています。



     



    サディズム・マゾヒズムについて語ったところで、改めてこの質問。



     



    「Sですか?Mですか?」



     



    答えられますか?



     



    僕は正直、自分でよくわからないし、何ならどっちでもない…。



    ただ「ノーマル」と答えると…男としてつまらなそうな「無味感」が気になってしまうので「どちらかと言えばSだと思う」を濫用してきました。



    でも、しっくりこない。



    そんな最中、僕はとある言葉に出会いました。



     



    「Dom(ドム)」と「Sub(サブ)」。



     



    ちょっと小難しいですが記述の通りにご説明させて頂きます。



    「Dom/Sub」。



    キャラクターに「本能」としての主従関係を割り振った「Dom/Subユニバース」。



    それは信頼と庇護のバース。



    発祥は海外のファンフィクションより。



     



    日本では主にBL作品の二次創作において登場する特殊設定の一つになっています。



    そういった背景もあり『ドムサブ』の特性はかなり細微に枝分かれされていますが、それぞれの特徴を短絡的にご説明しましょう。



     



    「Dom(ドム)」の特徴は「支配的」。



    Subから信頼を受け取り、Subを庇護するし、Subを支配したい欲求がある。



    ・躾・お仕置きをしたい



    ・褒めてあげたい



    ・守ってあげたい



    ・信頼がほしい



    ・世話をしたい



     



    「Sub(サブ)」の特徴は「従順」。



    Domに信頼を委ね、Domから庇護される、「総受け」であったり「責められる側」として解釈されることが多い。



    ・躾・お仕置きをされたい



    ・褒めてほしい



    ・尽くしたい



    ・信頼を伝えたい



    ・かまってほしい



     



    「SとM」との違いは各々の欲求を満たすプロセスに明確に顕れます。



     



    DomとSubの間では、特殊なコミュニケーション=Play(プレイ)を行うことで、種々の欲求を満たし、信頼関係を築く。



    Playにおいて、コントロール権を持つのはSubであり、そのコントロール権をDomに預けている形である。



    だからこそ同意が必須であり、DomはSubからいただいたコントロール権を大切にしなくてはならない。



     



    ドムとサブは対等であり、主従関係が生まれるのはお互いがお互いを望んだ時だけ。



     



    奥深いドムサブの世界をもっと知りたい方は検索してみたり、僕が熟読させて頂いた山田ノノノ先生のBL作品「跪いて愛を問う」や後之マツリ先生の「君の足元で愛を知る」などのドムサブバース作品をご拝読してみてください。



     



    僕が初めてドムサブの概念を知った時…「これだ」と思いました。



    「サディスト」と言ってもしっくりこない、「マゾヒスト」では決してない、性的趣向をうまく人に伝えられずに頭が割れそうな日々を救ってくれる新しい言語表現の登場に感動したことを覚えています。



     



    日本においてドムサブは「BL作品の二次創作において登場する特殊設定」です。



    育てて頂いているのは間違いなくBL愛好家の皆様(腐女子なんて言えません)その先鋭化された最前線の性感性を心から尊敬しています。



    愛好家の皆様からしたら「BLの特殊設定の範疇に治めて欲しい」と思う方がいるかも知れませんが…敢えて、この形で取り上げさせて頂きたいのです。



     



    「ドムサブ」は女風に向いているのではないか。



     



    ドムの自認のあるセラピスト、サブの自認のあるお客様が掛け合わさった時、ドムサブの理論を互いに理解していれば、より良い時間になるのではないか、そんな仮定が浮かんでいます。



    無論、女風はメンズセラピストがお客様から選んで頂き、報酬を頂いて執り行うサービスであります。



    「セラピストが支配だなんてとんでもない」そう思われる方もいるでしょう。



    そんな風に考えてしまう方はサブではないので、ここで読むのをやめて忘れてください。



    「もしかしたら支配されるのも嫌じゃないかも…」と僅かにでも浮かんだ方はサブの気質があるのでこのまま突き進んでください。



     



    今、僕は、パンドラの箱を開けるように、日本においてBLの範疇だったドムサブを女風に侵食させようとしています。



    最悪の場合、死にます。



    遺書が風俗サイトの写メ日記になるとは思ってもいない人生でした。



     



    ・メンズセラピストはお客様の「きもちくなりたい」(広末風に言えば)という願いを叶えなければいけない。



    ・お客様は自分がどうしたらきもちくなることができるのか理解してる訳では無いので、支配をする必要がある。



    ・プレイのコントロール権はお客様にあり、必ず同意を得られなければならない。



     



    自分の感じる「女風における心得」と「ドムサブの心得」がありのまま重なるのです。



     



    「ドムサブ」の認知が広まることで、第二の性としての「ドム」の自認と「サブ」の自覚が芽生え、ドムサブ間のプレイのしきたりを取り入れることができれば、専用のパートナーとしての欲求の発散が実現可能ではないかと考えています。



     



    女性専用風俗で継続的に人気を維持することができるキャストはかなり数限られます。



    自分は東京在住なので東京での体感にはなりますが、業界の認知と共に「セラピストになりたい」と志願する男性は後を絶たず、源氏名登録の母数だけ数えれば、飽和状態と言えるでしょう。



    この大都会、マッチングアプリ全盛期、女性から報酬を受け取るサービスを生業に出来る人間なんて極僅かです。



    そして、さらにほんの一握り、常に上位に君臨する"トップランカー"という【怪物】たち。



    彼らは通常のセラピストと一体何が違うのか?



     



    僕はこの違いの中に【「ドム」としての才覚】が含まれていると考えます。



     



    この繊細に成り立つ世界で、お客様から、信頼を受け取り、庇護し、支配する…これらを実行できるキャストを僕は「超優良キャスト」だと考えます。



    勿論、全てのトップランカーが優秀なドムである訳では無いと思いますが、決して少なくないと考えます。



     



    自分もそういった自分の考える「理想のセラピスト」が「優秀なドム」と同義である自覚を持つことができたので、少しでも近づけるように【星のように輝くセラピスト】即ち【スペシャルなドム】を目指したいと考えています。



     



    女性の欲望で成り立つ世界だからこそ、機微な性価値観や概念は解像度高く取り入られるべきだと考えます。



    きっと「S」か「M」しかなかったこの業界には「Dom」と「Sub」が増えた方がいい。



    いや、間違いなく。



     



    僕はシステム化された「サディズム」にどうしても魅力を感じることができません。



    「責めるのが得意です」とプロフィールに書いているセラピストの(誰でもいい感じ)はすごく気になってしまうし、フェチズムの神髄に反してると思っています。



    でも言語レベルからまだ幼稚なこの業界では「M」も「Sub」も一括りにされているだろうし、ビジネスとして極まった性快楽を提供を約束する在り方は「普遍的なサービスとしてサディズムを約束し提示する」それが限界だったのだと考えます。



     



    人の抱えるフェチズムはAIには作ることのできない「アンカー」と呼ばれる類のものです。



    すなわち「自然」なのではないでしょうか。



     



    そんな価値観に基づいたスタイルのあり方。



    「SM」プレイの供給だけではなく、欲求の発散に伴い「性のダイナミクス」すわなちドムとサブが発生するという捉え方、そして各々の習性に沿ったプレイの発動。



    実現し得る快楽ための主従関係においての「自然さ」の追及、そのためのドムサブ。



    これらの思考を女風における「スーパーナチュラル派」と名付けてみます。



     



    なるべく自然に極まった性的快楽を実現させたい…そのためのドムサブという性への相互理解。



    これらの思考が肌に合うとしたら「スーパーナチュラル派」と解釈しましょう。



     



    勿論、こういった過剰とも捉えられる性快楽の追及を全てのキャスト、お客様が行う必要はないと思います。



    「セラピスト」という名の通りに「癒しの供給」を極める在り方も素晴らしいと考えます。



    お客様も日常に花を添えたり、心の負担を和らげるような利用目的で、ちょっとの退屈しのぎくらいの感覚で楽しまれることもとても良いと思います。



     



    ですが、僕は敢えて言いたい。



     



    女性専用風俗でしか実現されない【究極のエクスタシー】が存在するとしたら…と考えると胸が高鳴ります。



    夢があるじゃないですか。



    ドムのコントロール下でサブがトランス状態に入ることを「サブスぺ(サブスペース)」と言います。



    これら言語化されたドムサブのプレイ時に用いられる言葉などが快楽における次のステージへの鍵になっているように感じてしまっています。



    「夢がある」



    僕にとってドムサブはこの言葉に尽きます。



     



    明言しますが、僕はこの東京萬天堂で『実樹』というメンズセラピストを全力で演じています。



    そりゃあもう、ハナから赤ん坊からこの世界に実樹として生まれかの如く、全力です。



     



    僕の考える「実樹」は超優秀なドムで、無自覚のサブを引き寄せて、たまにグレアで威圧感出しつつも、何度もサブスぺを誘発して、時に痛々しく自傷気味に、眩しく触れたら溶けてしまう太陽のような究極のエクスタシーへ近づくイカロス…儚き者。



    自分の設定する「実樹」を少しでも体現できるように頑張ります。



     



    今回の日記を最後まで読んでいただいてありがとうございます。



    冒頭にも触れた「S」と「M」の語源となった小説を女風セラピストとして考察しての感想や江戸時代のエッチなオモチャ屋さん「四ツ目屋」の特集なども予定してますので、ぜひまた読んでくれると嬉しいです。



    こんなに書いたって一円にもならないのですよー。



    くそ!くそ!ちくしょー!



    でもいいんです。



     



    君が気づいてくれたからね。



     



    実樹



    @miki_mantendo