第58景『実樹のチ上の星』
2024年12月9日。
珍しくもなく夜更かししてますが、この時間に日記を書くのは珍しいかも知れません✨
僕は「一見何者でもない人間が何かを作ってる」のが好きです。
吉祥寺のちょっと個性的な本屋さんに行くと芸能人や有名人ではない、一般の人のZINEや日記が置いてあったりします。
そういうニッチなものが大好き。
普段から文章を書いて食べている訳じゃなかったり、ただ好きというだけで雑誌を作ってしまう気概のある人間ならではの良さってやつが込められています。
求められている訳じゃないのに、誰かに伝えてやろうとする魂胆に狂気を感じて、何とも愛おしい訳です。
普段気付けてないだけで、この世には凄い人たちが沢山いて、僕の生活圏内だとデザフェスとか文学フリマとかに行けばいっぺんに見れるので、なんかそういうタイミングに東京の良さを感じてます。
僕は意志が強い方なので、物に溢れている世界は得意な気がします。
ゴチャゴチャした東京が大好きだし、海外とか行くなら、洗練された街並みとかじゃなくて、ちょっと近くにスラムが点在してるような都市がいいなぁと思っています。
そういう混沌とした中から、宝物を見つけたい。
割れたお酒の瓶の破片でも、エメラルドくらい輝いているように見えたら、宝石みたいに扱う、そんなタイプだと思います。
そういう感覚は自分の人間関係に対する考えにも通ずるところがあります。
たとえば君が、過去に酷い裏切りだったり、隠してたウソがあって、色んなことがゴチャゴチャしてるとしても、僕は自分が見定める美しさに取り憑かれて、きっと少しでも良くなるようにただ正直に祈ることが出来ると思う。
東京はアテもなく歩き始めたとしても、目をつぶらずに視界さえ開けていれば、凄いものに出逢えます。
僕がニッチで面白いものを見つけたのと同じように、僕は僕の感じる君の何気ない偉大なところを見つけて、それを惜しみなく伝えたいなって思います。
お金もらっちゃうから元気になってもらわなきゃいけないでしょ?
僕はステレオタイプなエスコートだったり、あんまり気を遣うのが得意では無いので、そういう方法で元気になってもらえればいいなと願っています。
僕は自慢することが得意なので、君のことをまるで自分のことのように君に自慢させてください。
そこまでの関係値になれたら、幸せなことだなって思います。
僕にとって、この世界で、お店のキャストとして働くことは根っから楽しいことではなくて、自分自身を含めて嫌気が差すような部分もあります。
実樹になる前はもっと自分は壊れた人間だと思っていたけど、案外"完全なる性善説"って訳でも無いんだなって思うし、性にオープン=色んな人と致すって訳じゃ全く無くて、激しく回遊とかしてる人に好意的な解釈を持ててないところとかも含めて「純朴な人間だな」って思います。
寒くて人肌恋しいから正気を保つの大変だと思うけど、自分で自分のことを台無しにしちゃダメだよ。
セラピストが何言ってんだって話なんだけどね、これまでの夜が全て繋ぎ合わさって自分が作られると考えた時に、面白かったり美しい自分になってた方が絶対に良いから、未来にある奇跡の夜を信じて星に願うんだ。
ため息が出るようなことが君に生まれないように僕も祈ります。
僕は君の退屈や虚無を潰せる力強さをこの実樹という役の中で手に入れたいと常に意気込んでいます。
何かのお告げのように僕の居座る未来まで歩いてきてくれたらなと願ってます。
華やかな一面やダークな面も含めて"女性専用風俗"の世界はその言葉の意味を越えて「生きやすさ」のための臨界点になっている部分があると思います。
君の性的好奇心へ決着をつけるだけでなく、そういう面でも期待に応えられるように、せめて幻滅されないように、在り方を心がけたいなと思います。
もうすぐ朝がきます。
月曜日からお仕事の人は頑張ってね。
おはよう。行ってらっしゃい。
週末忙しかったよって人はご苦労さまでした。
ココアでも飲んでゆっくり休んでください。
「死ぬまで」と言うと主語がデカすぎてあまり意味を持たなそうなので。
これから3日くらい君に素晴らしい日々が訪れますように。
僕はもうちょっとだけ起きて、吉原の花魁同士の百合モノの同人誌の小説を読んで、寝るでありんす。
多分寝てるけど、ご予約待ってます
実樹
@miki_mantendo
実樹の写メ日記
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