第39景『実樹のチ上の星』
2024年10月16日。
今日はおばあちゃん家のテーブルクロスを着ました
のび太を始め人は皆"おばあちゃんの美談"を語りがちですが、よくよく考えたら、ばあちゃんのちょっとこういうところ苦手だったなって話もあるので敢えて書いてみようかと思います!
ばあちゃんの家で夕飯を食べながらバラエティ番組を観ていると「今のバラエティはつまらないし、教育によくない。ドリフこそ至高」と大量に録画してあるドリフの大爆笑かバカ殿に変えられた。
昔のバカ殿とか平気で女性のおっぱいとか出てたけど、そっちはいいんだとか思ってた。
めちゃイケ観たかったわ。
おじいちゃんは何回観たかわかんないドリフのセットが全部崩れるところでゲラゲラ笑ってた。なんなら完全に展開わかってるからボケのちょっと前に笑い始めてて「あ、今から何かおこるのか」とネタバレみたいになってた。
おばあちゃんはすごい自慢話が多かった。若い頃、大阪に住んでたことがあったらしくて、その当時いかに自分がモテたのか孫の僕に何回も自慢していた。自分に惚れていた相手が告白の手紙を自分の部屋の隣のポストに入れ続けてしまって、その人と隣に住んでた人がなんやかんやあって付き合って結婚した話が鉄板のエピソードだった。きっとその2人にばあちゃんは嫌われてたと思う。そのあとは必ず"ばあちゃんによるじいちゃんはそんなにモテなかった"ターンがあって、僕の祖母は両方とも僕が生まれた時点で離婚して再婚していたので、僕はじいちゃんと血縁ではないんだけど「この子とあんたの血が繋がってなくてよかったわw」が必ずオチで、もうこれが本当に最悪だった。モテないエピソードを言われながらニコニコと「確かに俺はそうでもながった」と話すじいちゃんはかわいかった。
そして孫の僕はばあちゃんを「おばあちゃん」と呼ぶのは禁止だった。祖母の下の名前から派生したあだ名で呼んでいた。これは若すぎるデキ婚だった両親を認めずに僕の出生を認めなかった名残りらしい。私はおばあちゃんじゃねぇ!という祖母の肩書きに対する抵抗だったのだろう。友達と祖父祖母エピソードを話す時に一回説明しなければいけないのでややこしかった。
あとは。
リテラシーがあれば疑いが生まれるはずの田舎の携帯ショップの店員を信じ切っていたこと。
じいちゃんの運転に後部座席からいちゃんもんをつけ続けていたこと。
幼い孫の前で気に入らない親族へ完全無視を決め込んでいたこと。
寝室の虎と孔雀の屏風のデザインが怖すぎたこと。特に孔雀の羽が無い部分の皮膚の描写がだるんだるんで生々しかった。
玄関に置いてあった日本人形の髪が伸びたら逐一報告してきたこと。普通は隠すでしょうが。
こんな感じでのび太と比べるとだいぶ、穏やかじゃないおばあちゃんなんですが、華のある人です。
苦手なところはあっても大好きです。
皆さんも"死んだ"というイベントで美化されてるかも知れませんが、よくよく考えたら身内のこういうところ苦手だったなってところ思い出してみてください
その方が生きてた感じがして楽しくないですか?
僕の性格ですか?
いいです☺️
実樹
@miki_mantendo
実樹の写メ日記
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第39景『実樹のチ上の星?』実樹