【第04景『実樹のチ上の星?』】- 実樹(東京萬天堂)- 性感マッサージ

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実樹の写メ日記

  • 第04景『実樹のチ上の星?』
    実樹
    第04景『実樹のチ上の星?』

    第04景『実樹のチ上の星』



     



    2023年11月12日、去年のダウンのポケットから5円玉が出てきて、何だか勝手に「ご縁あるじゃん〜」と気分よくなっている僕です



     



    学生の頃、クラスメイトのマフラーを見るのが好きでした



    学内で赦された数少ないオシャレ✨



    夏には見れぬ個性が出てるでしょう?



    僕はトリコロールカラーのマフラーを巻いてました



    友達と買い物に行って「やっぱさっきの店戻っていい?」「うーん、ごめん、やっぱりさっきのやつかなー?ちょい戻ってもいい?」「いや、これは、やはりさっきのやつだわ!マジでごめんけどさっきの店また戻ってもいい?あ、待ってる?おけおけ!一人で行ってくる!」と散々、友達たちを振り回して手に入れたお気に入りのマフラー✌️(めんどくさいヤツwww)



     



    僕は自転車で通学だったんですが。



    とある日。



    高校近くのパン屋さんの辛子マヨネーズが入ったマジで美味いサンドイッチをどうしてもお昼に食べたくて、寝坊気味に起きたにも関わらず寄ってしまった僕は、急いで立ち漕ぎしてました。



    おそらく間に合わない。



    いや間に合わせる。



    諦めない。



    メンタル"弱虫ペダル状態"で必死に漕いでいた僕の首元からマフラーが外れました



     



    ぐるぐるぐるぐる…!!!



    車輪に巻き込まれたマフラーの毛糸が無惨にも解かれていきます。



    イトが…イトがぁ!!!



    縦の糸も横の糸も全部がぐちゃぐちゃになっていきました…。



    中島みゆきがこの体験をしてたら糸の歌詞変わってたと思います。



     



    僕はそっとマフラーを抱き抱えてゆっくりと学校へ歩みを進め"漫画で主人公が救えなかったヒロインを抱き抱えたまま無言で仲間たちのところへ帰ってくる"感じで教室に入りました。



    もちろん遅刻はしています。



    ですが、その無惨なマフラーの姿を見た担任の先生はスッとやさしく僕の肩を撫でてくれました。



    そして僕の目を見つめ「遅刻は遅刻。それとこれとは別」と呟きました。



    席に座ると僕の隣の席のギャルがくすくすと笑っています。



    ギャルは彼氏とお揃いのバーバリーのマフラー。



    お前らのマフラーを握力フルで意味わからんくらい中尾彬巻きのネジネジにしてネージネーにしてやるぞ(???)



     



    お昼になって無理やり寄ったパン屋さんで買ったサンドイッチ。



    傷心状態のままパクッと咥えたら、辛子マヨの方じゃなくて普通のマヨでした。



    僕の瞳からポロリと涙がこぼれました



    友達に「どうしたの?」と聞かれました。



    僕は「今日の辛子マヨはよく効いてる」と答えました…。



     



    最近よく学生の頃の話をしてますね。



    なぜだろう?と考えてみたら、シーズンだからか、街でよく修学旅行中学生たちを見かけるからかも知れません。



     



    僕が修学旅行と聞いて真っ先に思い出すのは中学二年生の時の彼女とその友達との思い出です。



    付き合っていると言っても手紙を交換するとか別のクラスだったので廊下ですれ違う時には恥ずかしくて目を逸らすとか、初々しいものでした。当時は彼女よりもその友人のA子ちゃんとB美ちゃんとの方がよく会話してました。



    彼女とのことを二人にからかわれたり、何かと相談に乗ってもらっていました。



     



    京都への修学旅行を目前にして、僕はA子ちゃんに「彼女に何かプレゼントしたいんだけど何がいいかな?」と相談しました。



    そして「清水寺の中に恋愛神社があるからそこの縁結びのお守りがいいんじゃないか?」となり、初日の自由行動で僕は清水寺へ赴き、お守りを手に入れました。



    彼女だけに渡すのが何だか気恥ずかしくて、彼女のぶんと相談したA子ちゃんのぶんとお守りを二つ用意しました。



     



    夜になり消灯前。彼女を呼び出すと、お風呂上がりで火照った天使でしかない彼女とA子ちゃんとB美ちゃんの3人が男子と女子のフロアを繋ぐ階段の踊り場まで来てくれました。



    僕は照れながら、用意したお守りを彼女とA子ちゃんに贈りました。彼女はとても喜んでくれて、まっすぐに僕の目を見つめ「ありがとう」と言ってくれました。



    A子ちゃんも大喜びでした。



    すると二人の様子を眺めていたB美ちゃんが「私のは?」と真っ直ぐに僕の目を見つめて問いかけます。



    僕は「ごめん。二つしか買ってない」と言うとB美ちゃんは「はぁ?ありえないんだけど」と言い放ち、ダン!ダン!と力強く音を立てながら階段を登って去りました。



    雲行きが怪しくなるのを察した二人が血相を変えてB美ちゃんを追いかけます。



     



    翌日。



    A子ちゃんに「おはよう」と声をかけると、無視。



    別の女子に声をかけても、無視。



    B美ちゃんは女子のカーストの中でも最上位。昨夜、自分の分のお守りがないことに激怒したB美ちゃんが「実樹とは誰も口を利くな」と女子全体にお布施を出し、それから修学旅行が終わるまでクラスの女子全員に無視されました。



    彼女にも無視されました。



    僕はB美ちゃんと自分の分のお守りを買わなかったことを後悔しました。



    最終日の夜、あまりに辛くて、木刀を購入していたクラスメイトに「その木刀で殺◯してくれ」と懇願したことが今でも忘れられません。



     



    10代の頃の思い出を詳細に共有してラブホにて沈むの大好き



     



    今日は



    都会の冬は美しいから大好きだな。



    衣替えした君はどんなに素敵だろうと思った。



    そんな星



     



    実樹



    @miki_mantendo 






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