第03景『実樹のチ上の星』
2023年11月11日、寝て覚めたらあまりにも冬なので一瞬パラレルワールドに飛んだのかと思いました
僕は僕らの世界にそっくりでほんのちょっとズレた別の世界があることを信じています☝️
もしかしたら恐竜がまだ生きていて人間のペットになっているかも知れないワールド
トリケラトプスがトイプーくらいの扱いされているワールド
ティラノザウルスが豆柴くらいの扱いされているワールド
変な軌道で廻っているかも知れない地球では僕らは幼い頃から知り合ってるのでしょうか。
幼馴染と言っちゃうと、なんだか厚かましい気がするので、同じ塾くらいを希望としておきましょう。
いつも隣に座るクラスメイトがその日はお休みで、ポツンと一人で自習する僕の隣には君が座る。
君がカバンから筆箱を取り出して、鉛筆を出したので僕は少し驚いた。
ほとんどの生徒がシャーペンを使う中、僕も鉛筆を使っていた。
僕も鉛筆を使ってることに気づいた君が「あの、鉛筆削り持ってる?」と聞いてくる。
僕は「ごめん持ってない」と言うと、君はがっかりした様子。
ちょっと待ってと、僕はカッターを取り出して、慣れない手つきで君の鉛筆の芯を出してあげる。
お世辞にも綺麗とはいえない仕上がりだけど、君はその鉛筆を受け取ってニコッと笑って「ありがとう」と呟いた。
その日の塾の内容は頭に入ってこなかった。
でも、君の名前だけは覚えてる。
家に帰り、お母さんに「ねぇ母さん。同じ塾に通ってる〇〇さんって知ってる?」と聞くと。
「あー、〇〇ちゃんのところの子だ。その子のお母さん母さんの高校の時の同級生だよ」と言う。
お母さん同士が同級生!やった!接点が持てた!
「へー、そうなんだ」と平静を装いながら「〇〇さんのお母さんってどんな人だったの?」と聞く。
「んー、気の強い子だった。あとはそうだねぇ…とにかく気の強い子だった…」
たぶん仲悪い!!!
あの子のお母さんとうちのお母さんたぶん仲悪い!!!
幼心でもわかる!「どんな人だったの?」と聞かれてこの回答はあの子のお母さんとうちのお母さん高校時代たぶん仲悪い!!!
うわぁぁぁ!!!
気づかないうちに爪を噛んでいたせいで僕の下唇は鉛筆のすすで真っ黒に汚れていた。
君にもいますよね?
お母さんが苦手そうにしてた同級生のお母さん?
ちょっと変な妄想しちゃったけど。
真面目な話「実樹くんにもっと早く出逢いたかったな」って思われるように頑張ってみる。
僕にも思わせてくれよな。
そこは対等に張り合いたいじゃん?
今日は
本当に人肌が旬の季節。
そんな星
実樹
@miki_mantendo
実樹の写メ日記
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第03景『実樹のチ上の星?』実樹