vol.129『実樹のドZINE』
このセラピスト、ジブリが好きすぎる
「あの…」
「はい」
「デイダラボッチさんですか？」
「え？違います」
「冗談です。サツキさんですか？」
「はい、そうです」
「お前んち、お化け屋敷ですか？」
「はい？」
「冗談です。ポニョ太です、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「ではいきましょ、コクリコ坂…じゃなくて道玄坂のほうへ」
「はぁ」
♂️♀️ﾃｸﾃｸ
「渋の谷は人がゴミのようですね」
「はぁ」
「ついつい風の谷みたいに言っちゃうんですよね」
「そうなんですか」
「サツキさんは一人暮らしですか？」
「そういうのはちょっと…」
「借り暮らしですか？」
「え？」
「そこは「アリエッティじゃねえよ！」ってツッコミくれないとw荒地の魔女に呪われちゃいますよw」
「はぁ」
「この油屋でいいですか？」
「え？」
「あっちの竜の巣にします？」
「あの…ホテルのことを変な呼び方にするのやめてもらっていいですか？」
「"紅の豚"のラストって人間に戻ったって思います？」
「え？そうなんじゃないですか」
「一緒だ♡絶対相性いいですね♡」
「はぁ」
「あの"たたら場"にしましょう」
「はい…」
ｳｨｰﾝ
「我が名はポニョタカ！曇りなきまんまるおめめの男の子である！」
「ちょっと…大きな声でやめてください」
「あ、このたたら場来たことある！思い出ぽろぽろ」
「来たことあっても言っちゃダメでしょ」
「あ、お水買い忘れた…」
「自分のがあるんで大丈夫です」
「よかった！ニシンのパイ焼いてきたんです！一緒に食べましょう」
「いらないです…」
「干し肉食べます？噛めないんだったら僕がくちゃくちゃ柔らかくしてあげる」
「絶対いらないです」
「じゃあ、こっちのバックには目玉焼きを載せたトーストが…うわ、ぐっちゃぐちゃだ」
「もういいから」
ｶﾞﾁｬ
「はー…やっと落ち着ける」
「そなたは美しい」
「え？」
「そなたは美しい」
「なに急に」
「待って…耳をすませば…喘ぎ声聴こえない？」
「キャンセル」
「え？キンタマ？たぬきのキンタマ？」
「キャンセル！耳をすませろよ！」
「つまり…バルスってことですか？」
「たぶんそうなんじゃないかな…」
「う…う…う…」
「そんな泣くこと…なんかごめんね」
「風立ちぬの最後思い出しちゃって…なんで出ていっちゃうんだ…」
「出てけ」
実樹ジブリverをご希望ならご要望欄まで。
うそうそ。
やらないよw
………ほんとに！ほんとだって！
…ほんとに
【東京/横浜萬天堂】実樹/みき
Twitter @miki_mantendo
実樹の写メ日記
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vol.129『実樹のドZINE』実樹
