vol.78『実樹のドZINE』
夜、まだやらなきゃいけないこととか、今日はちょっとでも映画観たい気分だな〜とか、思って、でも身体は疲れてるから、少しだけほんの少しだけ休もうと思って、休むならベッドだなって一人で呟いて、そのまま朝までいっちゃうパターン、永遠に人類が取り組むべき課題ですよね。
拝啓。エジソン、ニーチェ、ガリレオ・ガリレイ。あなた方はそれぞれの分野の天才のはずでしょ?なぜ『朝までいっちゃう問題』を解決してくれなかったんですか?後世に託されても無理です。
記述のとおり、ズボラな朝を迎えました…。
だらしない…取り返すみたいに朝から準備するぞ…。
僕は僕のズボラさに対してがっかりしちゃうけど、君がズボラでも"好き度"変わらないよ。
おはよう。
桜の季節が過ぎた。
はやっ。あっという間に。
真夏のピークも去るでしょう。
思い出って懐かしむところからが味の始まりというか、たい焼きで言えば"餡子"のところにかじりつけたくらいだと思う。
大勢との楽しい思い出よりも一人でぽつんといる時の情景の方が鮮明に浮かんだりして、カメラフォルダと脳に残ってる人生の記録ってつくづく辻褄が合わないからウケるよね。
あー、勝手に共感してくれる仲間みたいに言ってしまってごめん。
とある漫画でね。
「人は秘密が無くなると死んでしまうんだって」ってセリフがあって。
マイケル・ジャクソンとか尾崎豊とか、世間の人がみんな「え、もう?」ってタイミングで亡くなってしまった人は秘密がなくなったからこの世を去ったんだと。
だから秘密は絶対に持っておいたほうがいい。
そんな類いのことをおじいちゃんが孫娘に伝えるコマがあって。うろ覚えなんだけど、よくそのシーンを思い出す。
友達にも恋人にも家族にも言いにくい世界に没頭してるんなら、その考え方はすごくいいじゃないですか。
言えないことが肯定的になるよね。
察したとて君が大切そうにしてるなら触らずにいる。
触れないことで触れた時、その行為自体に価値が出るんだと思うし。
フジファの引用しといてミスチルの引用重ねたら「次はミスチルかい」って思われそうだけど(モンスターバンド過ぎて)
ー
君もまた 僕と似たような
誰にも踏み込まれたくない
領域を隠し持ってるんだろう
ー
この後に「君が好き〜♪」で綴られてるのエグい。
相手が自分を含めた誰にも入って欲しくない領域があるって認知した後に「好き〜」ってシンプルな言葉で唱えてるのすごい。
きっと媒体通して言葉数の多い僕が言うのもなんだけど。
いたすなら黙ってる時間も雰囲気が素敵な異性といたしてください。
ルッキズムだけの話じゃなくて。
目が合ってるだけの時間の見心地の良さとか、包まれてる空気感とか、言葉にならないヨダレのじゅるじゅる感とか。
何かしら見つけて。
自分のことは棚に上げてたまにクィアでファビョラスなミーキーがハートに現れる。
半紙半疑傷つかないための予防線をいま微妙なニュアンスで示そうとしてるのね。
東京の雨上がり 冒険して干からびる 蚯蚓。
【東京/横浜萬天堂】実樹/みき
Twitter @miki_mantendo
実樹の写メ日記
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