vol.53『実樹のドZINE』
今日は日記を書くかやめるか迷ったけど、僕の心にいる9歳の自分が、あいつが「書け」ってずっと言ってたんですよ。だから書きます。
僕の心にいる21歳の自分が「他のことした方がいいんじゃない?」って言ってきたけど、成人の言葉なんか誰が聞くか!
最後はピュアが勝つ。ピュアしか勝たん。
幼稚になろう、退化しよう、快楽の頂点こと人間退化。僕ら所詮アニマル。zoo。愛をください。
純粋な初期衝動を忘れちゃいけない。
その点、なんかどこまでも主人公な男の人って羨ましい。
俯瞰からの分析って「賢いね」とか褒められる場合あるけど、脳快楽の100点は出ないのだよな。
僕もプーさんのぬいぐるみをドッジボールみたいに自分めがけてぶん投げられる人生でありたかった。
それはそうと闇の組織・卍天堂の一員だからこそ気づいたことがあって。
昨今の表社会のモラルの低下。
あまりにも下ネタが当たり前に存在、飛び交ってることに気づいた。
これじゃあ、僕の役割が存在する意味がないというか霞む。
近頃は僕みたいにそういうのに嫌悪感を抱く男子も少なくないと思うけど、基本的に世に蔓延するゲスい表現で傷つくのは女性。
だからこそ、だからこそ、だ。
ぼーっと電車を待ってたら聞こえてきた「白線の内側までお下がりください」…白線っていわゆる白いパンティのことだよね?興奮状態の男子には白い下着は縦と横の二本の白線にしか見えてません。その内側までって…陰部じゃん。陰部のことじゃん。
いい声でアナウンスしちゃ絶対ダメだよ。
ぐっと堪えて、電車に乗り込んだら、向かいの席の大学生らの会話が耳に入って。やたら「クセがすごい、クセがすごい」と言ってる。今の話にクセがすごいところあったか?…と純粋に疑問に思ってた…けど、気づいた。「クセがすごい、クセ、クセ、クセクセクセセク、セク、セク、セク、セクがすごい」そうこの言葉は「セクがすごい」つまり「セッ○スすごい」の隠語だと。いや、待ってこんなに堂々と不純な異性交友を褒め称えていい世の中になったんですか?
頭を抱えながら明日も生きるために夕ご飯を買おうとコンビニに入るも…レジ横、デカデカと「あんまん」つまり「アンッ…まん」の文字。
流石に直接的すぎる。
しかも店員さんが「チンしますか?」って聞いてて、えーっそんな簡単にチンは出しちゃダメでしょ…と大混乱。
もう…ちょっと…急激な社会の論理感の崩壊についていけない…と思って、情報を遮断する必要があると判断。
受信料払ってないけど国営放送に頼ってみたら「試してガッテン」が流れてた。…待て、ガッテン、ガッテンガッテン、テンガッテンガッテンガッ、TENGA!
国内最大のオ○ホールのメーカーの名前じゃん!「試してTENGA」が本当のタイトルなのか?闇のスポンサーか?マジかよ…。
とエロスに支配された電波にもう前頭葉が溶けた。スケベの銃弾にやられた鶴見中尉です。
ヨロヨロとシャワーを浴びてドライヤーで髪を乾かしてたら、なんか握りやすいな…と思えてきて…そういえばドライヤーのグリップは成人男性の陰茎の太さを参考に作られてるらしく、そうすることで売り上げがすごく伸びたって話を思い出して、ため息どころか桃色吐息が出た。
一気に君のことが心配になる。
この世界はアドベンチャー、デンジャー、吹き飛ばそうbang bang bang 恋のロケットランチャ〜♪
気づいてしまった杞憂は仕方がない。
だからこそ、僕ら、ピュアに人肌を重ねる必要があるって、僕の心にいる14歳の自分が、あいつが「ワールド・エンド・レクイエム」ってずっと言ってたんですよ。 厨二病全開で。かわいい。
【東京/横浜萬天堂】実樹/みき
Twitter @miki_mantendo
実樹の写メ日記
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