vol.33『実樹のドZINE』
昔のアメリカの白黒映画のはなし✨
夫に不倫されてることに気づいた妻が「負けてられるかぁ!」ってな感じで自分と同じように何かしら日常に不満を抱える友達を誘って女4人でディスコに向かう。
賑やかなディスコのダンスホールの中。
「僕は僕よりも歳上のレディーが大好き!」って声高らかに宣言して踊り狂う若いハンサムに声かけて、夫が留守中の自宅に友達とハンサムを招く。
後々気づくことになるのだけど、このハンサムがかなりイカれた奴で、もう見るからになんというか目バキバキ!変態!倫理観ぶっ壊れてます!って感じで。
いざ、そういう倫理観がぶっ壊れたマッチョハンサムを目の前にして、自分とはあまりにも世界線が違うから気負ったり、女性4の男性1の宴会になっちゃってるから、誰がいくのか?みたいな、その内の1人はもう完全にスイッチ入っちゃって、友達を前にしながら、節操なく性欲剥き出し!みたいな、それ見て引いてる性格委員長的な人もいるんだけど案外その人がこそっとハンサムから誘われて、まんざらでもなくなっちゃって、抜け駆けしようとしたり、友情と性欲どっちを取る?みたいな感じで、すごいやりとりが面白くて、夫の方は夫の方で不倫というか相手はコールガールなので「俺がどうにかする」的ないい加減な言葉ばかり述べて結局、とっ散らかっちゃって、片想い実らずみたいな。
お互い、映画的には最高だけど、本人らからしたら大変な夜を過ごした朝に、自宅で鉢合わせしてから、探りいれつつ、めちゃくちゃ喧嘩する感じで。
ゾワゾワしない?めちゃくちゃ面白い。
淡々としてるから、そういう作品に慣れてる人は是非おすすめするから聞いてみて♂️
よこしまな情欲をシンプルに肯定してる作品よりはユーモラスに切り取って人間美学に落とし込んでる作品の方が多い。
ただそういう作りのなかに決してわかりやすくないけれど、前向きになれるその作品なりの愛がのぞいている。
"人間の業"は視点さえ養えば笑顔の素。
白目にヨダレにだらしない舌出して、汗かいて枕上の装飾の出っ張りを握って、シーツを濡らす君の姿を目指す僕としては、捻くれた視点とピュアな感情が混在する僕なりのワンダフルワールドへ引き込みたい
"こういう視点を持てたら楽しいかもしれない、例えばね…"と何かしらを差し出せる可能性が大きい部分は僕の良いところだなと自画自賛してます
マイノリティで変わり者な君に刺さると、闇の組織・卍天堂にお世話になってる甲斐がある
【東京/横浜萬天堂】実樹/みき
Twitter @miki_mantendo
実樹の写メ日記
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vol.33『実樹のドZINE』実樹