vol.23『実樹のドZINE』
まともな初詣に行けず。
深夜に明治神宮前まで辿り着いてみるものの、しまってて入れず。
お賽銭を入れて、二礼ニ拍手した後に、名前と住所、誰かと参拝してる時は隣の人の名前を告げて「この子をよろしくお願いします」と神様に伝える。
一人の時は決まって、神様、仏様に伝えることがあって「邪魔しないでください」だ。
「夢が叶いますように」とか「合格できますように」とかそういったお願いの類いをいつの頃からかしなくなった。
これまで生きてきて、僕や僕の周りの人たちに対する"試練"のほうがどうしても気になる。
しかも理不尽だったり、乗り越えるの概念を変えてようやく乗り越えるレベルのやつ、多すぎるだろーと思ってしまって、僕は正直そういうものが煩わしい。
だから。
「邪魔しないでください」
神通力は僕の手にだけ宿ればよくて。
天から授かるというよりも、僕はどちらかというと這いつくばってでも手に入れる、泥だらけでも辿り着く、といった少々硬派な考え方のほうが落ち着くのである。
だからといって君に共感してほしいわけでもなく、あ、まあ「わかる〜!ウチもそうやねんな〜」みたいにアンミカっぽく共感してくれてもいいのだけど、アンミカは絶対にしっかり神様にお願いしてそうだけど。
浮かれてるくらいでも僕とバランスが取れて良かったりするので「マヂ神たん、あたいにげきあまでおねしゃす!」ぐらいでも本当によい。
参拝において、僕が信じれることは、足を運び、お賽銭を投げ入れ、手を合わせて、おみくじを引いて、帰りにマックを食べるというこの一連の所作。
なにかを願って行動をした事実。
それも大昔から、その地に住む人がしてきたのと同じように。
その所作そのものが美しくて意味があると思う。
年賀も終え、社会が始まった。
気づいてる?
君はもうすでによくできている
君はもうすでによくできましたにたどり着いているのである。
あとは官能的なエロスを通してご褒美を体に通すだけ。
枕に頭を沈める君の目線の斜め上くらいから、悶える君の表情を目ん玉ひん剥いて眺めていたいものである。
さて。
すーっ…………。
がんばろうね!!!!!!!!!
【東京/横浜萬天堂】実樹/みき
Twitter @miki_mantendo
実樹の写メ日記
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