vol.7『実樹のドZINE』
僕は今この日記を読むに至ってる君のことをすごく尊敬してる。
あらゆる意識の改革や価値観の革命を越えて、いまこの僕の文筆に辿り着いてると思うから。
他人に優しく出来ても自分に優しくできない人は割と多い。
そもそも自分に対して優しくする方法がわからなすぎる場合だってある。
そんな中で自己の"性快楽欲求"に率直に従って向き合うことは、自愛の初歩として、とっても有効な手段に思える。
それに比べたら僕の生活に明らかな革命など見えない。
無印良品のゴミ袋くらい画期的な発明を自分に見出したい。
どうすればいいんだ。
とりあえず冬なのにかき氷を食べてみるとか、そんなことをしてみるか?
ラブホなのに映画を観るとか、バリアンなのにウーバーイーツでスリランカの飯を頼むとか、わー!くだらないことしか思いつかない!うわー!
憧れ〜の〜森の中〜
歩いてるけど目〜は〜閉じたまま〜
穏やかな君にはなんとやらなことかも知れぬが、たとえば一人でシャワーを浴びてる時に、急にいっぱいいっぱいになって「うわぁー!!!」とか「よいしょー!!!」とか「やっさいもっさい!!!」とか、そんな風に叫びたくならない?
僕はなる。たまになる。
湯船に潜って「墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)!!!」とか、そういう言葉を叫んでいる。
湯面をぶくぶく沸かしている。
フロアの如く。
ポンポンポーツダム宣言!!!イェー!
僕らには"発散"が必要である。
発散する方法はたくさんある。
人それぞれ違う。
言いやすい歴史用語を叫んだところで何の発散にもならぬ人はいるし、僕も実際なってない。
参考にしないでほしい。
僕は君の発散の一つの超力強い"理由"になりたいと思った。
ベッドの上で一所懸命繰り広げるアタオカクレイジーラブハピネスデカルチャーは湯船に潜っての「墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)!!!」よりも、確実に君の生命の疼きを吹き飛ばす要因になり得るはずだ。
そして君の鳴き声を耳に刻むことがきっと僕の一つの"発散"になっている。
責務として背負いながら、その預けて頂いた心身の乾きを乱暴に快楽の海に浸すことが出来たら、僕はわざわざ「武家諸法度(ぶけしょはっと)!!!」とか叫ぶ必要がない。
いや、ほんと、自分のために何言ってんだって話になってしまうけど。
同じ疼きや渇きに理解がなければ共通の言語は生まれないし、君の快楽を構築することはきっと難しいのだから、僕の理論的には悪くないのである。
どうあがこうと僕らはみっともないし、だらしない。
これはもう間違いない。
だかしかし、どんな風に生きようと人は少しはみっともないし、どうしようもない場面を避けられないのだ。
本能ごと満たすオマケ付きの僕らが産むみっともなさはきっと素晴らしい。
"アタオカの悪魔"として君の中に棲みたい。
チェンソーマンでいう君のポチタになりたいのだ。
ブーンブーン鳴らしてほしい。
エンジン全開になってほしい。
退屈をぶった斬ってほしい。
チェンソーマンのパワーってキャラがめちゃくちゃ好き。
2021年末ロマンティック地獄モードへのお誘い。
寂しそうに笑って実樹がそっと手を差し出している。
手汗でベトベトだ。
手汗も大丈夫で、そんな気になったら、この手を取ってついてきて。
【東京/横浜萬天堂】実樹/みき
Twitter @miki_mantendo
実樹の写メ日記
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vol.7『実樹のドZINE』実樹