カオスな街並みの中で<br />
僕は君を待っていた
道案内は相変わらず下手だけど<br />
不思議とそれすら、僕の“らしさ”として<br />
受け止めてくれた気がした
まるで<br />
昔から知っていた友人のように<br />
最初から感性がすっと重なった
君の心はきっとパズル<br />
でも僕もその形を抱えて歩いてきたから<br />
その痛みも哀しみも<br />
ちゃんと知っている
曇りがかった午後の街並みに<br />
木漏れ日がひっそりと差し込んでいた<br />
ふたりの足音が<br />
古い歴史の影をそっと踏んでいく
予約したテーブルに並んだ<br />
たくさんのギフトたち──<br />
笑顔と、おしゃべりと、ぬくもりと<br />
お腹も、心も、身体も<br />
ゆっくり満たされていった
長く感じた道のりが<br />
今日はなぜか短く思えたのは<br />
きっとまだ物語の途中だったから
夕暮れの空の下<br />
歩きながら交わした言葉のひとつひとつが<br />
記憶の上にそっと押されていくように<br />
心の奥に静かに染み込んで<br />
今も、やさしく脈を打っている
この続きは<br />
プロローグとして<br />
未来のページに、静かに書き足されていく
龍生の写メ日記
-
真夏のスタンプ × プロローグ龍生