東京萬天堂

東京/性感マッサージ/新宿発 関東近郊スピード出張 

「Kaikan(カイカン)を見た」とお伝え下さい!
090-8811-7223

龍生の写メ日記

  • 鍵と午後と、リュウグウノツカイ
    龍生
    鍵と午後と、リュウグウノツカイ

    あの日の笑顔から数日──<br />

    彼女は、そこにいた。<br />

    <br />

    「久しぶり」と僕が言うと、<br />

    「そんなに経ってないじゃん」って、<br />

    ふわっと笑って、<br />

    時間さえ軽やかにすり抜けていく。<br />

    <br />

    地下に潜る秘密基地、<br />

    深海を泳ぐリュウグウノツカイのように<br />

    今日の彼女も、誰にも触れられない場所にいた。<br />

    <br />

    「見てないよ」って言うけれど、<br />

    その目の奥は全部、知っていた。<br />

    ポケットにある鍵で<br />

    開けるふりも、閉めるふりも<br />

    彼女はとても上手だった。<br />

    <br />

    お互いの歩んできた道は違っても<br />

    中心にある&ldquo;感謝&rdquo;だけは、<br />

    どうしようもなく、同じ温度で存在していた。<br />

    <br />

    午後の深海で感じたのは、<br />

    素直じゃない微熱。<br />

    言葉にしない揺らぎと、<br />

    伝えられないけど伝わるもの。<br />

    <br />

    ひとりで歩くと味気ない道も、<br />

    彼女と歩けば、<br />

    もどかしくて、<br />

    でも海に飛び込んだ時のような<br />

    あたたかさがあった。<br />

    <br />

    深海に溶けた夢の味みたいに、<br />

    今日の記憶もまた、<br />

    胸の奥で、<br />

    静かに熱を持ち続けるのだろう。