東京萬天堂

東京/性感マッサージ/新宿発 関東近郊スピード出張 

「Kaikan(カイカン)を見た」とお伝え下さい!
090-8811-7223

龍生の写メ日記

  • 日傘と星と、タロットカード
    龍生
    日傘と星と、タロットカード

    星が降ってくる、<br />

    そんな感覚があった。



    彼女から届いた最初のメッセージは<br />

    まるで夜空からまっすぐ<br />

    手のひらに落ちてきた光の粒だった。



    そこには<br />

    「自由になりたい」という祈りと、<br />

    「いまを生きたい」という静かな決意が乗っていた。



     



    表の自分と、本当の自分。



    そのあいだで揺れてきた心が<br />

    自分のタロットカードを見つけたいと願っていた。



    それはまるで<br />

    僕自身がかつて選んだ&ldquo;自由&rdquo;というカードと<br />

    静かに呼び合うようだった。



     



    当日、目の前に現れた彼女は、<br />

    気品としなやかさ、<br />

    そして目を奪われるような静かな美しさを纏っていた。



    でもその目の奥には<br />

    新しい体験にわくわくしている<br />

    子どものような澄んだ感性が<br />

    そっとゆれていた。



     



    隠してきた自分を、<br />

    そっと手渡すように。



    その所作や、ふとしたまなざしの中に<br />

    たしかな&ldquo;ゆだねる勇気&rdquo;が宿っていた。



     



    そして、僕たちは静かに触れあった。



    ぬくもりが重なり合いながら<br />

    言葉よりも深く、<br />

    呼吸のリズムで心が近づいていく。



    ふとした吐息の重なりが<br />

    空気をすこし甘くする瞬間――<br />

    それは、誰にも見せたことのない<br />

    &ldquo;感じる自分&rdquo;を迎え入れる時間だった。



     



    夜が更けるころ、<br />

    ふたりのあいだに降りてきたのは<br />

    言葉のいらない静けさだった。



    肌の温度と、指先の記憶と、<br />

    そのすべてが、音のない余韻として<br />

    胸の奥に残っていた。



     



    彼女は<br />

    もう自分のカードを見つけていたのかもしれない。



    誰かに従うためではなく<br />

    自分をやさしく受け入れるという選択。



    &ldquo;誰かのための私&rdquo;ではなく、<br />

    &ldquo;私のままで生きる&rdquo;という<br />

    小さくて強い一歩だった。



     



    帰り道、雨が降っていた。



    大きな日傘をさして、<br />

    ふたり並んで歩いた。



    肩がふれて、手がふれて、<br />

    その余韻に、まだ身体がほどけていた。



     



    ふと空を見上げると<br />

    まだ星は、ちゃんとそこにあった。