出会った方は、<br />
少しの仕草や言葉にも、深く目を向けてくれる人だった。
優しさの奥に、<br />
明るさと、少しの寂しさ。<br />
無邪気さと、大人の余裕。<br />
その全部が混ざり合っていて、<br />
僕の心も、自然と引き寄せられていった。
待っていたその姿は、<br />
自由を纏っていて、<br />
肌は透けるように柔らかく、<br />
笑った横顔に、ふと時が止まるような美しさがあった。
そこには、素直に甘えることも、<br />
相手を想うあたたかさも、<br />
ちゃんと共存していた。
魔法みたいな言葉で、<br />
時間も距離も、一瞬で溶けていく。
はじめから決まっていたみたいに、<br />
何を話すかなんて、もうどうでもよくて。<br />
ただ一緒にいることが、心地よかった。
「誰かのために、ちゃんと寄り添いたい」<br />
そんな想いが、何気ない仕草の中に滲んでいた。
話す先には、未来が見えた。<br />
出会う前と、出会ったあとでは、<br />
見える世界が、たしかに変わっていた。
そして今、<br />
もっと丁寧に、もっと深く。<br />
心に触れる時間を届けられる自分でいたいと、<br />
素直に思えた夜。
ほら、もう迷わない。<br />
この出会いは、正解だった。
龍生の写メ日記
-
パズルのピースみたいに龍生