『セーヌ川の水面の下に』はNetflix制作のフランス産サメ映画である。<br />
舞台はパリ。<br />
環境汚染の影響で巨大化したサメがオリンピックを目前に控えたセーヌ川に迷い込む。<br />
海洋学者はサメの危険性を主張するも、オリンピックによる経済的利益を優先する市長は事態の公表を拒否。<br />
主人公たちは秘密裏の対応を迫られる…。
近年のサメ映画界隈は「サメをお題にした大喜利」と化していたが、その中では極めてマジメ路線で、ネタ的な楽しみ方以外でも視聴に耐えうる良作。<br />
とは言ってもサメ映画ではあるので、細かい部分のツッコミ所は見て見ぬフリをするのが大人のマナーだ。
過去のトラウマを乗り越えようとする主人公。<br />
同じく後ろ暗い過去を持つ警官との出会いと成長。<br />
事態を悪化させるバカ環境活動家。<br />
市の利益しか考えられないアホ市長。<br />
忠告を聞かない軍。
サメ映画として抑える部分は抑えつつもオリンピックイヤーに便乗する強かさと手堅さがあり、なおかつ他のサメ映画と差別化する要素もふんだんに盛り込まれている。<br />
サメ映画初心者にも上級者でもそこそこ楽しめることだろう。
ひとつ気になったのは、サメ映画といえば「水中=圧倒的不利」という構図による緊張と緩和が重要である。<br />
水上にいれば比較的安心だし、水中に入れば極めて危険だ。<br />
だからこそいかにして登場人物を水中に叩き落とすか。<br />
あるいは水中に潜らざるを得ない状況を作るのがシナリオの要だ。
だがこの映画では序盤からずっと、サメのいる水中に潜ることへの危機感がまるでない。<br />
一応、サメは人間側から何かしない限り理由もなく襲ってくることはないと作中で説明されているが、それにしたって緊張感が無さすぎる点は少し残念。
気取ったタイトルつけやがってこれだからフランス映画は!って思っていたが、このタイトルで正解。<br />
サメ映画ではあまり見かけないタイプの結末も良かった。<br />
↓はサメ…ではなく、マグロとのツーショット。<br />
靴の高さ、髪の毛のボリューム、カメラの角度的に、この写真だと180後半くらいありそうに見えますが、実際にはそんなにありません。<br />
最近測ってないけどプロフの表記通り178cmはあると思う。
あきらの写メ日記
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脳みそフカヒレ野郎あきら