【邦画への苦手意識】- あきら（東京萬天堂）- 性感マッサージ

よく「キムタクは何を演じてもキムタクにしか見えない」という意見を聞く。<br />

故に演技が下手である、と概ねネガティブな意味合いで言われているようだ。



僕は木村拓哉さん以外も全員、その人にしか見えない。<br />

役所広司さんは役所広司さんだし。<br />

香川照之さんは香川照之さんだし。<br />

堺雅人さんは堺雅人さんだ。<br />

山﨑賢人さんは天下の大将軍を目指す中華の少年には見えないし、北海道の金塊を探す不死身の元軍人にも見えない。<br />

山﨑賢人さんは山﨑賢人さん以外の何者にも見えない。<br />

女優さんも然り。



僕には役者本人以外の誰かに見えるという感覚が分からない。<br />

「役者」という職業に対して、あるいは「演技」という行為に対して、理解が絶望的に足りていない。<br />

「演技が上手いか下手か」の評価が出来ないというより、そもそも「演技が上手いか下手か」という価値観が無く、そういう見方が出来ない。<br />

もちろん言わずもがな、これは俳優さん達の演技力の問題ではなく僕の感性の問題である。<br />

子供の頃からそうなのだ。



東京03のコントは面白いと思う。<br />

でも彼らのコントを見た人達は、二言目には「演技力があって」と評価する。<br />

それを言われた途端に僕は疎外感を覚えて、気持ちがスン&hellip;ってなってしまう。



ではなぜ洋画は観れるのか。<br />

もはや役者の存在そのものがキャラクターのようなものと認識しているからだと思う。<br />

ブラッド・ピットは役を演じなくても、もはやブラピというキャラであり、ほぼフィクションに近い存在のように感じる。



邦画にも面白い作品はたくさんあるはずなので、抵抗なく観れるようになりたいのだが&hellip;。<br />

この感性は後天的に調整することは可能なのだろうか！？



<br />

「生まれて初めてリンゴを見た人」を演じている僕以外の何者でもない僕。<br />

そしてヨーグルチョコ味のリンゴ飴。