灼熱の太陽が照りつける夏の日。<br />
涼を求めて…選ぶはホラー映画。<br />
冷や汗が背中を伝い、心臓は不規則に鼓動する。<br />
熱気を感じる暇もない。<br />
次々と襲い来る恐怖が、夏の暑ささえもかき消す。<br />
背筋の凍る恐怖映像に、疑似的な涼しさ体感するだろう。<br />
観るか、逃げるか。<br />
あなたは、選択する勇気があるか?
さて、僕がオススメしたいホラー映画、それは…。<br />
「貞子vs伽椰子」である。
ジャパニーズホラー界の2大アイドルが夢の対決。<br />
フロイド・メイウェザー・ジュニアvsマニー・パッキャオにも劣らないドリームマッチの実現だ。<br />
それでは両選手の簡単な紹介をしよう。
貞子は「リング」に出てくる言わずと知れたJホラー界のアイコン的存在。<br />
白いワンピースに黒い長髪を前に垂らしたビジュアル、そしてテレビ画面から這いずり出てくるシーンは誰しもが知っていることだろう。<br />
特徴は「呪いのビデオ」を見た人間に取り憑き、作品によって設定が異なるが2日~7日後に死に至らしめる。<br />
ビデオをコピーすることで無限に増殖し、ビデオを視聴することでどこにでも現れる有効範囲の広さが特徴である。<br />
弱点は呪いを他人に押し付けることが可能な点。<br />
呪いのビデオを他の人に見せることで、呪いの対象を移すことが出来る。<br />
対処法があるとはいえ、出没範囲の広さと呪われる条件が容易な点で多くの犠牲者を出している「攻めの貞子」と言って差し支えないだろう。
伽椰子は「呪怨」にでてくるメンヘラストーカーシングルマザーの呪縛霊。<br />
息子の俊雄も一緒に呪霊化しており、俊雄が相手を疲弊させたところで伽椰子が仕留めるコンビプレーが得意。<br />
出現範囲は「呪いの家」の中で、家に入った者を問答無用で死に至らしめる。<br />
弱点は「呪いの家」の中にしか出現できないので、能動的に攻撃を仕掛けられないところ。<br />
その分、自宅内では無敵のカウンタータイプで、さながら「守りの伽椰子」といったところだろうか。
ストーリーは有って無いようなもの。<br />
「ビデオを見てはいけない?じゃあ見ます」という馬鹿女子大生。<br />
「呪いの家に近づいてはいけない?じゃあ入ります」という馬鹿女子高生。<br />
2人でワーワーキャーキャーわめいていると馬鹿霊媒師が現れて…。<br />
「化け物には化け物をぶつけるんだよ!」<br />
かくして「呪いの家の中で呪いのビデオを観る」という天才的な思い付きにより、「貞子vs伽椰子」の火ぶたが切って落とされるのである。
と言う事で、背筋も凍る…どころか激熱なバトル映画なので夏にふさわしいかは疑問である。<br />
でも夏に食べる鍋や冬に食べるアイスもまた乙なものであるように、暑いからこそ熱い映画を観るのも悪くないだろう。<br />
最期のパッパラパーな物語の締め方も最高。
大切なものは失ってから気付く…って言葉があるじゃないですか。<br />
時間を無駄にすることによって、時間の大切さに気付けるのかもしれません。<br />
人生は1度きりで、時間は有限なのです。<br />
僕がB級映画を愛しているのは、そんな人生の尊さを再確認するためなのかもしれませんね…。
あきらの写メ日記
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夏だ!ホラー映画を観よう!あきら