昨日に引き続き、お正月特別企画!
家族の前でも読める、超真面目な性のお話をしようと思います。今日のテーマは、「特殊性癖は異常か」ということについてです(はい!いきなり企画が壊れますが、家族と言っても今回は18歳以上対象ですね笑)。
昨日のブログでは、ホモセクシュアルが異常とされていた時代があったお話をしました。同じように、SMをはじめとする特殊性癖も異常とされているのでしょうか。
国際的な精神病の診断基準であるDSM-5では、性的マゾヒズム(サディズム)障害として定義されています。しかし,その基準に満たすものはほとんど無く、本人や周囲の人のストレスがあって初めて病気として診断されます。すなわち、精神的として“異常”となる場合は、相手の意思を無視したり、自己の生命に危険が及ぶような場合に限ると考えられます。
では、逆にどの程度「ありふれた」性癖なのでしょうか。ベルギーでインタビューを行った研究では、氷や目隠しといった比較的難易度が低い性癖に関しては、調査結果の約半数が妄想や強くい願望を経験したことがあると回答しました(余談ですが、氷を使った責めはベルギーでは一般的らしいです)。また、こうした特殊性癖と精神的な健康とはほとんど関係がないことも明らかになっています。
さらに驚くべき結果が出た研究もあります。それではなんと、SMの愛好家ほど安定した愛着スタイルを持っている割合が多いという結果が出ました。SMは同意はもちろんのこと、相手のことをしっかりと見つめていないと行えない行為であります。そのため、信頼関係が必須となり、結果として良好な愛着関係が築けているのではないかと考えられています。
このように、SMといった特殊性癖は一見すると危険が伴うように見えますが、想像以上に異常なことではなく、むしろ精神的には健康な行為であるかもしれませんね。