【参禅記 最終日】- 禅(エクスタシー東京)東京/性感マッサージ

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禅の写メ日記

  • 参禅記 最終日
    参禅記 最終日

    2022年4月22日

    前日は大雨が降っていたが、目が覚めると早朝の紺色の空に雲はなく、いくつかの星が光っていた。
    本日正午過ぎにお寺から下山することになっている。


    すっと体を起こし、歯を磨き、顔を洗い、禅堂へ向かう。
    その間、心の揺らぎはまったくない。
    目の前の動作と心がひとつになっていて、ただ、ひたすら、作業ができる。

    そしてどこまでも深く、一心不乱に坐禅をする。


    朝食後、宿舎の掃除をする。
    身支度を整えて、お世話になった僧侶の方々、参禅者の方々に挨拶をする。


    老師がいつものように私に問いかける。

    「今の心境は?」

    「何もありません。今、この一瞬があるだけです。忘れられない5日間となりました。本当にありがとうございます。」

    「どうか参禅の志と悟りへの求道心を忘れないでください。そして、その美しい心で周囲の人々を幸せにしてください。こだわりや迷いが心に生じたら、またいつでもここに連絡しなさい。」


    全員で見送りしてくれる。
    皆、私が見えなくなるまで手を合わせて見送ってくれる。


    涙を堪えながら頭を下げ、振り返って石の階段を降りる。
    下山の途中で前方に瀬戸内海とその島々が見える。
    あまりの美しさにしばらく立ち尽くした。


    忠海駅に到着し、コインロッカーからiPhoneを取り出し(久しぶりに手に取って、この物体は一体なんなんだと思った)、広島空港を目指して電車に乗る。


    電車や空港、機内に搭乗している知らない人々、無機質な街並みが不思議と愛おしく感じられた。

    いろいろな人に様々な業務連絡をしなければならなかったのだが、私はやや放心した状態で、作業がほとんど進まなかった。




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