【参禅記 4日目】- 禅(エクスタシー東京)東京/性感マッサージ

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禅の写メ日記

  • 参禅記 4日目
    参禅記 4日目

    改めて振り返ると、この日が転換点だったように思う。

    意識の拡散が収まらず心の消耗が激しい状態で一日が始まった。
    このタイミングを見計らうように老師がさらに追い込んでくる。

    朝の法話の後、初めて作務を命じられる。
    食堂に通じる廊下の掃除を指示された。
    「用心深く、ゆっくりと、ただ掃除しなさい。」

    掃除の途中で老師が質問してきた。

    「今何をしている。」

    「額縁を拭いています。」

    突然ピシャリと横つらをひっぱたかれる。
    頬に平手打ちされたのは人生で初めての経験だった。
    老師の行為が意図的なものであることはすぐにわかった。
    無駄のない慣れた動作で、綺麗な音までした。

    「していることそのものになり切れていない証拠だ。頭で考えてばかりで、自分自身を放ち忘れる一点がまだはっきりしていないな。
    今、何をしている。」

    私はさっと掃除に戻る。

    「それで良い。ただ一心にやるだけですよ。体はその場に任せて淡々と流れていればいい。掃除が終わったら禅堂に向かいなさい。」


    その夜、入浴を認められた。
    4日ぶりに体を洗うことができる。

    風呂は壁の外側から薪を焼きながら沸かす原始的なつくりだった。
    老師自ら火に薪を入れてお湯を沸かしてくれる。

    「お前のために熱めに焚いたよ。これも修行の
    ひとつだと思って一心不乱に入浴しなさい。」

    確かにめちゃくちゃ熱かった。
    熱さに堪えて全身を湯に浸ける。

    「熱いだろ。ちゃんと肩まで浸かるんだよ。」

    壁の外から老師の笑い声が聞こえる。


    私はお湯に浸かりながら泣く。
    突然涙が溢れて止まらなくなった。
    老師にバレないよう声を殺しながら泣いた。

    心も体も熱いお湯に溶け出していくように感じられた。




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