ファミレスで一人ご飯を食べていたら前のテーブルから、おじさんと女子高生の会話が聞こえてきた。
おじさんはスーツ姿で普通の中年。
痩せていて、色黒で優しそうな雰囲気で、会話の流れから父親だと思われる。
女子高生は制服を着て目がぱっちりした黒髪でカワイイ感じ。
父 「何でも頼め。 ○○は昔から
このメニューが好きだもんな (笑)」
娘 「んー (笑)」
父「お母さん元気か?(笑)」
娘 「元気だから」
父「ご飯ちゃんと食べてるか? (笑)」
娘 「食べてるから(笑)」
というような会話を延々と話していたから多分ワケありな親子だと思った。
とにかくおじさんが変にハイテンションだった。
でも、その途中で……。
父「新しいお父さんは優しいか?(笑)」
娘「うん。いい人」
父 「そか」
娘 「でも私は絶対、お父さんが好きだから」
父 「えっ?」
あまり話を聞いていないけど、こんな感じでそれからおじさんが泣いていた。
それまでのハイテンションと打って変わり本当に号泣で少し浮いていたけど、それを女子高生が慰めているのが印象的だった。
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このおじさんはきっと……
大好きな娘に自分のことを忘れられていないだろうか。
嫌いになってはいないだろうかとずっと怖さと戦いながら……。
それでも娘の前では笑って不安を隠していたのかもしれない。
もう二度と戻れることはない叶わない現実だとしても、好きな人からたった一言。
変わらない気持ちを知ることで、救われる心もあるのだと想う❀.*・゚
綿雨の写メ日記
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たった一言が救いになる。綿雨