夕暮れ時、
狭く薄暗い部屋。
微かな西陽が窓から射し込んで
鳴らない携帯を照らし出す。
アナタと共に迎えた夕暮れ。
橙色に光る西陽は
美しく心地良かったのに...
通知音が鳴るたび
裏切られ、
すぐに返ってきたDMも
今は一日一回。
分かってる...
理解してる。
兼業で忙しいから…
違う…こんな私だからかな。
HPに増え続ける
私じゃ無い誰かが感じた
アナタの話。
月に二回しか
動かない私の時間。
アナタだけ
知らない場所で
知らない誰かと
進む時間。
嫌われたくない。
嫉妬深くて
傲慢で強欲…
こんな私を
見抜かれたくない…
嘘…本当は
見抜いて…理解して…
包み込んで…受け止めて…
私だけを
愛して欲しい…
壊れかけの仮面を被り
気分良く過ごす様にしてるけど...
別れて帰宅…
一人きりで住み始めた
窮屈な玄関。
仮面は崩壊して
涙が止まらない…
数多の女性がアナタを想ってる。
魅力的なアナタだから…
それは喜ばしいことなのな
分かってるのに...
無理だよ…
胸が痛い...
あの人と離れて自由になった
家も仕事も変えた。
もう引き返せない…
モノクロだった日常から
鮮やかで色彩豊かな日々に変化して
今...暗色へと堕ちて行く…
屈託のない笑顔、
包み込む優しさ、
可愛い寝顔、
心地よい声…
今日は誰に向けてるの？
そんなこと考えちゃいけないの
分かってるのに...
もう…限界。
壊れそう…
西島 勝利の写メ日記
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暗色…西島 勝利
