お客様は神様です。
チンの毛が生え揃ったころ、少し社会のことがわかって飲食店などのサービスで少し理不尽なことがあると
「オレは客だぜ?!」
って態度で強く発言するのがカッコいいと思う男って一定数いると思います。まあ、ボクもなんですけどね。
AV男優ってキレイなエロ女とやりまくっていいなぁと真剣に思っていた20代前半の頃、ちょこちょこ利用してた飲食店があってね。ある日、注文したのと違うのが出てきたのを少し口にしてから気が付きました。そしたら店員が
食べられましたね?じゃあ、注文変更しときまーす♫
しかも注文したのより高くてそのまま注文票を変更したんです。
まてまてまて
そっちが間違えたんだから無料じゃろ?!
って揉めて店長出てきて
「すいませーん。それでは当初の注文の料金にさせていただきます(礼)」
と謝罪。だけど引っ込みつかない小僧のボクは
いや!ぜったいに無料じゃ!!
店長の頭の当たりから「プチッ?」と聞こえた瞬間
あーわかりました。本日のお代はけっこうなので、もううちには来ないでください?
最初はね、お代すべてが無料になって「ラッキー」と思ったんだけど、このお店美味しいのよ。しかも間違えたお料理もいつか食べようと思ってた料理。それに仲間からは
お前はあの店行けないからなあ(笑)
とからかわれるし、なんともさみしい気持ちになったんだ。
10年後、とある事情でそのお店に行くことになった。10年経ったといえ気まずいのもあって意を決して店長へ
「あの時は”お客様は神様”って態度ですいません。」
と謝罪したら
あーあの時のね^^
と笑顔でこう続けた。
「”お客様は神様”は本当なんですよ。ただうちに来てくれる方全員神様なんです。あの時他の神様(お客様)が不快に思われてたから、ワタシも強く言ってごめんなさいね。でもこうしてまた来てくれてうれしいですよ♫」
と。
お客様あっての商売、だから「お客様は神様」なんだけど「お客様」であるかの判断はお店にあるんだと学んだ。
天来
あっボクをご指名いただく方は優しすぎるので、もっとイジメてください!(ワガママ言ってください!)