ルパン三世 カリオストロの城を久しぶりに観ました。
華麗なアクション、軽妙なセリフ、そして何よりあの名台詞
あぁ、これこそルパンだ。
盗むのは金でも宝石でもなく
想いなんですよね。
中でも、クラリスに「君のことが本気で好きだった」と静かに言い残して去っていくラストシーンは、いつ見ても胸がぎゅっとなる。
触れられた距離、でも決して奪わなかった優しさ。
奪うことでしか満たせない男と
守ることでしか愛せない男の対比。
ふと思った。
女風セラピストって、ある意味ルパンに似てるのかもしれない。
相手の中にある、まだ誰にも触れられていない場所に気づきそっと踏み込む。
時に大胆に、時に繊細に。
すべてを持っていくのではなく
「また会いたい」と思わせる余白を残す。
まるで一級の怪盗みたいに。
そして思う。
施術も、言葉も、仕草も、すべてが計算でなく本気でなければ
心を盗むなんてできない。
宝石は金庫で守れるけど
心は誰にでも開くようでいて
実は誰よりも厳重だ。
だからこそ、信頼という名の鍵を預けてもらえたとき
そこには何にも代えがたい宝物がある。
大丈夫。
セラピストは金庫破りじゃない。
爆薬もピッキングも使わない。
使うのは、まなざしと、ぬくもりと、言葉。
だから僕は、こう名乗るよ。
最後に盗むのは
「貴女の心です。」
みゆうの写メ日記
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心を盗むということみゆう