帝-MIKADO- 大宮店

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みゆうの写メ日記

みゆう

みゆう  (30)

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  • 【抱かれても、抱きしめられない】連続女風小説1/7
    みゆう
    【抱かれても、抱きしめられない】連続女風小説1/7

    第1話:蜜の記憶





    「今日は、リラックスしてね」



    低く落ち着いた声が耳に触れた瞬間

    私はもう、抗えなくなっていた。









    レンとの出会いは偶然だった。

    友人に勧められてなんとなく開いた女風サイト。



    画面越しに見た彼は、派手さのない整った顔立ちでプロフィールも控えめ。

    それが逆に気になった。





    「空きありますよ」と丁寧なDMが来たとき

    なぜかこの人なら平気かもと思った。





    初めての指名。初めての女風。

    緊張で手が震えていた私にレンは優しい笑顔を向けて

    まるで古くからの恋人のように、自然に距離を詰めてきた。





    「恥ずかしいなら、目閉じてていいよ」



    その言葉に頷いて、私は目を閉じた。

    けれど、閉じた世界の方がずっと濃密で甘かった。





    指先が、肌をなぞるたびに

    自分が女としてほどけていくのを感じた。





    唇が首筋に触れたとき、身体がびくんと跳ねた。

    それに気づいたレンがくすっと笑う。





    「こうされるの、好きなんだね」





    私はその夜、知らなかった自分に出会った。





    快楽に溺れるだけじゃない。

    施術が終わってからも、レンは優しく髪を撫でてくれた。

    「無理してない?」「大丈夫?」

    そんな言葉に、なぜか涙が出そうになった。





    「これはサービス」

    そう思い込もうとしても、心が言うことを聞かなかった。





    私は思った。





    この人が、私の時間を壊した。





    それまで当たり前だった日常に

    彼が現れた瞬間、私の平穏は音を立てて崩れた。





    そこから私は、少しずつ彼に溺れていった。





    指名するたびに深まっていく感情。

    彼の一挙手一投足に心が揺れる。

    けれど、それが片想いだと気づくまで

    そう時間はかからなかった。





    私にとってレンは特別な存在。

    でも彼にとって私は、多数のうちの一人。





    それでも、やめられなかった。



    「また来てくれて嬉しいよ」



    その一言が欲しくて、何度も予約を入れた。







    そして、甘く、切ない記憶は

    今も私の中で蜜のようにとろけ続けている。



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