何も変わらない毎日。
何も変化のない日常。常に金欠状態。
リボでの借金に悩み、ある事に興味を見出す。
『FX』
FXとは外国為替証拠金取引の略で
要は通貨ペアの売り買いで利益を得るという一種の投資である。
1ドル100円が101円になってその時に売れば1円の利益になるというもの。
そこにレバレッジという自分が用意した金額の25倍の資金でトレードができるというもの。(日本では)
株などと違うのは少ない資金でレバレッジを掛けられる事により多くの利益を得られる可能性があるという事。
しかし逆に損をすればそれだけ自分の資金以上に損をする。
ここではこれ以上のFXの説明は省くが
この日本では25倍ものレバレッジを掛けられるFX
最終的には海外のFX口座を用いてレバレッジ無制限のトレードをしていたのだ。
5年ぐらいのトレード歴があるが
最初の3年間、トータルで負けて借金が200万に膨れ上がった。
しかし4年目になんと、200万の利益をあげて借金を返済したのだ。
そのトレードを簡単に説明すると...
レバレッジが無制限なので
5万円からスタートして
それの何千倍ものレバレッジを掛けて1日で100万利益
その資金を使って全て無くしたり、2日で200万勝ったりと、とんでもない額でトレードをしていたのを覚えている。
この覚えているっていうのかなんか変だが、
その当時の事は頭が正直、冷静ではなくうる覚えだからだ。
FXは24時間ずっとやっている。
なので寝る間を惜しんで血眼にトレードをしていた。
チャートの上下、金額の上下をずっと見てトレードをする。いわゆる、短期トレード(スキャルピングやデイトレード)
眠いとかの感覚が無く、朝まで起きてたこともあった。
それだけ狂っていた。
酒を飲み『酔拳』とか言いながらトレードをしていた事もあった。
負けている時は深酒になって1人で飲んでるのに二日酔いがざらでこのままだと死◯んでは、なんて思った事もあった。
日中、本業は身が入らず常に眠かった。
しかし、この年は借金を返済した年で浮かれていた。
トレードで増やした金で借金を全額返したので
本業の収入がそのまま貯金となっていた。
潤沢な資金を抱え、本当に浮かれていた。
まだまだ増やしてやる!そんな根拠のない自信に溢れていた。
トレードは辞めるはずもなくむしろエスカレート。
パチンコパチスロも毎日行っていた。
トレードに比べれば屁でもないから。
乱れた生活。勝てば豪遊...負ければ追加投資で勝つまでやる...
本業は疎か、トレードの事ばかり。
競馬にも手を出した。
ギャンブルで頭がいっぱいの日々...
そして
5年目の最後。
貯金が尽きて借金100万...
元通りとなった。
あんなにあった金が全て無くなりそして借金まで背負った、再度また...
何をしていたのか...
虚無感が襲う。
最後の資金を突っ込むときが鮮明で
パチンコを打っている最中にPayPayのクレジットから入金して(海外口座だとこうゆう事ができる)
20万を10秒で溶かした...
全身が複雑骨折したように激痛が走った...(複雑骨折した事ないけど)
パチンコも3万5千円負けた。
借金...
また戻ってしまった...
とんでもなく自己嫌悪、吐く。
車のミラーで自分の顔を見ると
酷い顔をしていたしめちゃくちゃブサイクだった。
眉毛はボサボサ、服は決まった服ばかり、髭ズラ...
体重は83kg 腹に肉が乗ってて醜い。筋肉もなし。
短髪で自己肯定感の低いチー牛野郎。
そんな風に思って本当に情けなくなった。
消えてしまいたいと思った。
そして、『底つき』
底つきというのはギャンブル用語であり
もうこれ以上底辺は無いと自分で自覚する事。
ここで『覚悟』が決まった。
『ギャンブルを辞めて、成り上がろう...』
『今までの自分を殺 そう...生まれ変わる』
更生への第一歩。厳しい厳しい日々になる。
それでも歩かないといけない。
そしてようやく第二の人生を歩み出した...
『つづく』
大樹の写メ日記
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ギャンブルで借金の過去⑤【新たな戦略と奇行、そして破滅】大樹