ある日のこと、セッションの後に女性が私のもとに訪れた
彼女は少し戸惑った様子で、でも目には決意が感じられた
「明さん、私、感じたことがないんです。」
その言葉に、私は驚くと同時に、何か深い悩みを抱えているのだろうと直感した
「感じたことがない?」
私は静かに彼女を見つめながら尋ねた。
彼女はうつむきながらも、しっかりと声を出して言った。
「他の人が言うような、あの“絶頂”みたいなもの。私には一度もその感覚が来たことがないんです。いつも満たされることがなくて…」
その言葉が彼女の心の中で何度も反復されていたことがわかる。
そして、私が諭したのは、彼女が“満たされたい”という不満の考え方を変える事でした
それが「探求」でした
深層心理にある感情、欲望、そして満たされなかった空白
それが何かを探す旅、すなわち人生の楽しみにしたらどうかと
「あなたが求めているのは、ただの一瞬の快感じゃない。」
私は彼女の目を見つめ、優しく言葉を重ねた。
「探求や冒険は不安もありますが、楽しみという考え方もあるかもしれないですよ。そんな自分を受け入れて、大切にするのはいかがですか?」
彼女は黙って聞いていたが、少しずつその顔に変化が現れてきた
彼女が感じたことがないという“絶頂”が、単なるゴールではなく、探し続けるべき過程であると理解してもらえたのかもしれない
「探求って、そういうことなんですね…」
彼女の声に、少しの気づきと安堵の色が見えた
「じゃあ、私はまだ大丈夫ですかね?」
私はゆっくりと頷いた
その日から彼女は、ただの満足を求めるのではなく、心の深い部分にある“求めているもの”を見つけるための旅に出ることを決意した
探求の道が始まった瞬間だった
私もまた、彼女のように探し続けていくことを誓った
この探求こそが、人生そのものだから
明の写メ日記
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女風は私にとって探求明