「最近、マンネリ化してました」と相談に訪れた彼女の言葉が頭に残った。恋愛診断を行う中で、見えてきた彼女の恋愛観は意外なものだった。彼女が重視しているのは友情としての愛、つまり「ストルゲ」の傾向が強いことが判明した。彼女にとって、恋人とは楽しい時間を共有し、同じ趣味を分かち合える存在。互いの笑顔を見て心地よく過ごす、そんな関係が理想だった。
しかし、そういった愛の形は安定しているがゆえに、関係が進むにつれて恋愛特有の緊張感が薄れてしまうことがある。刺激が減り、「一緒にいると安心するけれど、ときめきが足りない」と感じてしまうのも無理はない。
一方で、別の結果も浮かび上がった。彼女の中には「ルダス」、つまり遊びの愛も潜んでいたのだ。ドラマチックな恋愛を求め、サプライズや特別な贈り物に心が躍る。彼女は、意識せずとも相手を驚かせたり、特別な思い出を作ることに喜びを感じていた。
「あなたの愛は、友情と遊び心の間にあるのかもしれません」と診断結果を伝えると、彼女は少し驚いた顔をした。そして、ふと微笑んで言った。「そうか、最近の私は穏やか過ぎたのね。少し遊び心を取り戻してみます」
恋愛は人それぞれの形がある。診断を通して、自分の愛の形に気づくことができるのは、新しい一歩を踏み出すきっかけかもしれない。彼女がまた、ときめきと安らぎのバランスを見つけられるよう願いながら、私は次の診断を続けた。
明の写メ日記
-
愛の診断「マンネリ化してました」明