R（クーガー女と黒王子）- 女性用風俗

男も女も何を求めて異性を買うのか。それは“性”ではなく“私”。「私」の回復「私」の発見「私」の確認なのだ。“性”とは常に“私”をめぐる物語なのです。
また女性も女性用風俗を利用することによって、罪悪感を感じずにその気分が味わえます。また男性のように抑えきれない性欲のためだけではなく、「性欲」という言葉で単純に割り切れない、女性だからこそ抱える問題や悩みを聞き、心を裸にいたします。
何年か前の試合で、Rは相手から判定で大きな差をつけられ敗れた。このときすでに20歳、引退を予想する声も少なくなかった。R自身もみずからの進退について考え続けたことを認める。
しかし、Rは現役続行を決め、その後も戦いの世界に身を置き続けた。そして次のラウンドは女性向け風俗店。
Rを闘いの中へとつなぎ止めるものは一体何なのか。
Rはこう答えた。――「日常では感じ得ることができないものを、闘いに入ったら改めて感じることが出来る。それがレベルが低いにしろ、結果が出ないにせよ、そういう刺激を味わえるというのが、どんどんのめり込んでいくきっかけだったりするんです。ボクシングを続けるという選択肢を選ぶのも簡単だけど、やめるという選択肢を選ぶのも簡単。だから、選手として男として闘いと向き合う時間がある以上は、続けた方がいいなって」