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天の写メ日記

  • 「あの瞬間」を切り取る言葉たち。
    「あの瞬間」を切り取る言葉たち。

    日本のアダルトコンテンツって、異常なくらいジャンルが多いやんな。
    いや、多いっていうより、細かすぎると言うべきかもしれん。

    たとえば、
    「キス」やなくて、「唇が触れる直前の、熱を帯びた吐息」。
    「表情」やなくて、「耳の後ろを撫でた瞬間、目が泳ぐ1秒」。
    「ベッド」やなくて、「シワくちゃになったシーツ」。

    えっちなビデオのタイトルとかにありそうやろ?

    なにがちゃうねん、と笑う人もおるやろけど、
    その"ちゃう"をちゃんと名づけようとするのが、日本という言語圏やと思う。

    情緒、擬音、曖昧さ、敬語、他にも沢山。

    日本語って、言わずに伝える方法が山ほどあるし、
    逆に、めっちゃ細かく言い分けることもできる。
    この言葉の柔軟性が、フェチやジャンルの細分化に繋がってる気がする。

    言葉って、感じ方をつくる道具やから。
    名前をつけることで、その快楽は『意識される。』
    そうしてそれが癖になる。

    感じたくなる欲が尽きひんのが、人間よな。