いろんな魔法がある。
空を飛ぶでもなく、炎を出すでもない。
でも「これは魔法やろ」
と思わずにはいられへん瞬間が
日常にぽつんぽつんとある。
首の痛みを一回の施術でとってくれたマッサージ師。
首を動かすたびに「人生、重たいな」
て思ってたけど
あの人の手のひらひとつで軽くなった。
これ魔法。
カウンセリングだけで
お客さんを解放させて泣かせてあげる
女風セラピスト。
これも魔法。
失恋した夜に流れたプレイリストの沁みる歌詞。
全部、魔法。
魔法の定義がひとつ見えた気がする。
「もう無理かも」と思ったところに、
「いや、大丈夫やで」ってそっと差し出される
【可能性】のことなんちゃうか。
杖を振ってるわけじゃないけど、
痛みをちょっとだけ和らげてくれる。
マッサージ師の手も、
母親の味噌汁も、
友達のなんてことないLINEも、
よく考えたら全部が魔法で
みんなそれに毎日ちょっとずつ助けられてる。
santuario OSAKA 永士
永士の写メ日記
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【魔法使い】永士