「久しぶりやなあ」
入院してるじいちゃんが
目を覚まして微かに笑って言うた。
叔母(じいちゃんからしたら娘)も
たまたま同じタイミングで
見舞いに来て、
娘には反応が鈍かったけど
孫の僕には顔がほころんで手を伸ばしてきた。
信じられへんくらい
細くなった手と身体が
もうこの先そんなに長くないことを物語ってた。
じいちゃんの手を握ったら
僅かに握り返してくる。
また孫パワーを発揮した。
我ながら孫ってすごいなって思う。
もう亡くなったばあちゃんも
亡くなる間際に顔を見せに行くと
その時にはすでにかろうじて
息をしてるくらいやったけど
声をかけたら振り絞った声を返してくれた。
我が子よりも孫の方が
特別な存在になるんかな。
両親も孫を心底溺愛してるから
分かるような気もするけど
やっぱり我が子が可愛いんちゃうんかって
分かるようで分からん。
弱ったじいちゃんを見てると
元気に遊んでくれてたことを思い出して
胸が苦しくなった。
だから今のうちにたくさん触っとこうと思って
はげ頭を撫で続けた。
孫を見たら元気なるみたいやから
今のうちに時間見つけて
会いに行くねー!
santuario OSAKA 永士
永士の写メ日記
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【会えるうちに会いたいから】永士