そこだけが時間軸が違っていた
目に見える所にもちろん時計なんかない
いや、本当はあったのかも知れない
時間を気にするのはやめようと思った
この時間、この空間を楽しみたい
ここは刹那なのか
桃源郷なのか
今はそんな事どうでもよくなっていた
全てを無にして
流れに身を任せて
目を閉じれば、耳に届くのはゆったりとした音楽
それは言葉ではないのに、どこか懐かしくて
遠い昔に交わした約束を思い出させるようだった
誰と交わしたのか
それすらもう思い出せないけれど
確かに心の奥で何かが呼応しているかの様
光と影が織りなすこの世界に
境界はない
時間も、理由も、必要ない
ただ、ここに在る
それだけで満たされていく
呼吸さえ、静かに溶けていき
世界と自分の境目が、徐々に薄れてゆく
気づけば、
そこには「私」すらいなかった
ただ、すべてがあった
RUKAの写メ日記
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歪んでいくのか、それが本当なのかRUKA