RUKAの写メ日記

仕留める事を躊躇するな



優しさはもちろんあるべきで

でも優しさだけじゃ生温い

最後は必ず仕留める

　

その指先が触れた瞬間に

空気がわずかに震えた

　

まるで獲物が本能で察したように

一瞬だけ逃げ場を探す瞳

でも遅い

　

ねっとりと絡む吐息が

距離を溶かしてゆく

　

耳元に落ちる声が甘く低く響いて

優しさと狩りの本能が混ざる

　

もう観念して

　

その言葉だけで

抵抗は熱へと変わっていく

　

肌をなぞる視線

思考を奪う間

緊張と欲が交差する

　

じわじわと確実に

相手が屈服したとて


逃がさない

　

これが仕留めるということ

　

優しさの仮面を纏ったまま

心も体も静かに奪っていく

　

逃げ場なんて最初からない

最初の一手で全て決まっていた