続き
その青年は本当に一点だけを見つめていた
その見つめる先に何があるというわけでもない
只ぼーっとしてる、普通に言うとそうなのかもしれない
しかしその眼差しがやたらギラついているのが私の中で気になった
休憩時間に人と群れず無気力にぼーっとしてるそれではない何か
彼の中の獣めいたものが静かに蠢いてるような
その彼の目はどこかサイコパス味を帯び
そして私は通りすぎる一瞬だったが魅力を感じた
そう、目の奥の彼の人間性への興味
きっと彼は人間の奥深きところを何かしら経験してきたに違いない
彼の人生のストーリーすら知りたくなった
私が通り過ぎながらその目に釘付けになってしまってたのが彼にも伝わったのだろう
目と目が合ってしまった
目が合った瞬間そのまま冷淡な目で睨まれるかと思ったが
彼はニコッと笑顔をくれた
もちろん大げさな笑顔ではない
少しはにかんだ少年の笑顔だった
何故彼が私に微笑んだのかは謎である
言えるのはその一瞬の微笑みが今日の春の日差しより眩しく感じたのは事実だった
只それだけの何のオチもない話しだが
こんな奴がsantuarioの新人メンバーとして入ってきたら強いんだろうなと思った
RUKAの写メ日記
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ギラついた目 vol.2RUKA