昨日の夜は、なぜだか胸がぽかぽかしていた。<br />
冷蔵庫の中に残っていた白ワインを、小さなグラスに注いで、窓際でひとり。<br />
ひとくち、口に含んだ瞬間思わず笑顔になる。
ほんのした「幸せを感じる時」ってすごくうれしいよね。<br />
心の中にふわっと灯るものがある。<br />
幸せって、分けてあげると減るんじゃなくて、むしろ増えるのかもしれない。
それはまるで、ベッドの中で重なったぬくもりみたい。<br />
ひとりじゃ届かない熱が、ふたりだと全身に広がっていく——そんな感じ。
言葉にしなくても伝わる何か。<br />
触れた指先、目を伏せた時の沈黙、それさえもが愛おしくなる。
もう若くはないけれど、この歳だからこそわかる温度がある。<br />
焦らなくていい、奪わなくていい。<br />
ただ、「あなたにも幸せを少しだけ分けたい」と思える瞬間があること。<br />
それこそが、今の僕の幸せなのかもしれない。
恭介の写メ日記
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『幸せは、分けあってこそ。』恭介