【全ての貴女に捧げます】
君を幸せにさせるのは、難しいことじゃない。
それは、高価なプレゼントでも<br />
映画のようなドラマティックな出来事でもない。<br />
ただ、そっと貴女の身体に手を添えたとき、<br />
貴女がふっと、力を抜いた瞬間に<br />
僕はもう、すべてを感じる。
「こんなことで…癒されていいのかな」<br />
そう言って笑う貴女の目が、<br />
少し潤んでいるのを見逃さない。<br />
日々を、家族を、仕事を、<br />
誰かのために頑張ってきたその肩に、<br />
少しだけ、僕の時間を重ねる。
何も我慢しなくていい空間で<br />
貴女が貴女自身に戻れるなら<br />
僕の存在に意味があったら嬉しいな。
誰かに触れられることで<br />
心がほどけていく夜があってもいい。<br />
わがままと甘えと弱さを、<br />
「全部あって、貴女なんだよ」と<br />
言葉よりも確かに伝えたい。
幸せって、実はとても静かで<br />
とても優しくて、<br />
あっけないほど、近くにあるもの。
そして僕は今日も、<br />
その"近く"になりたくて<br />
貴女の笑顔の少し手前で、<br />
そっと息を潜めている。
恭介の写メ日記
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君を幸せにさせるのは、難しいことじゃない。恭介