海が好きです。
泳がなくても、眺めているだけでも、気持ちがすっきりするから。
私よりも長く生きて、
私がいなくなったあとも、
ずっと波はうねっていて、
「終わらない」波の響きに、心を落ち着けることができます。
私はタイのプーケットで長く暮らしていました。
周辺の離島でも過ごしていました。
ただ、海を眺めるだけの毎日。
私はもう一度、そんな生活をしたいと思っています。
小説を書いて、海を眺めて生活する。
今はそんな夢を描いています。
ところで、あなたの夢は……
悲しくなったときは 海を見にゆく
古本屋のかえりも 海を見にゆく
あなたが病気なら 海を見にゆく
こころ貧しい朝も 海を見にゆく
ああ 海よ 大きな肩とひろい胸よ
おまえはもっと悲しい おまえの悲しみに
私の生活くらしは 洗われる
どんなつらい朝も どんなむごい夜も
いつかは 終る
人生はいつか終るが 海だけは終らないのだ
悲しくなったときは 海を見にゆく
一人ぼっちの夜も 海を見にゆく
詩・寺山修司
はるとの写メ日記
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うみはると